1話5分で読めるギリシャ神話

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〈ヒュラースとニンフたち〉絵画と実写

〈ヒュラースとニンフたち〉絵画と写真
〈ヒュラースとニンフたち〉絵画と実写

2つの〈ヒュラースとニンフたち〉

上が、ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの絵画です。
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
イギリスの画家でラファエル前派。神話や伝説の魅惑的な世界を好みましたが、詩や音楽、フランス印象主義のより自由な色調からもインスピレーションをえています。

最近、イギリスのマンチェスター市立美術館が、 J. W. ウォーターハウスの〈ヒュラースとニンフたち〉(1896)の一時的な撤去に乗り出し、騒動となっていました。

英美術館が裸婦の絵画を一時撤去、「賛否両論」も作品の一部だった?
http://news.nicovideo.jp/watch/nw3270972
マンチェスター市立美術館がウォーターハウスの《ヒュラスとニンフたち》を撤去。非難が殺到
https://bijutsutecho.com/news/11562/

女性を「受動的な着飾り」や「ファム・ファタール」とする「非常に時代遅れ」な表現であると当該学芸員クレア・ギャナウェイにより注意書きがなされていました。
ファム・ファタールとは、男にとっての「運命の女」の意味。また、男を破滅させる魔性の女のこと。

「セクシュアリティな表現を公共の場において飾るべきか否か」
バカバカしい限り。こんな論争、日本の春画の前にはひとたまりもないでしょう。

そして、これからが本題です。
〈ヒュラースとニンフたち〉を画像検索したら、とんでもない幸運に恵まれました。

実写版〈ヒュラースとニンフたち〉の美しさ

(一番上の画像)正直この写真の美しさにはビックリしました。絵画と同じくらい幻想的です。何より、写っている女性が美しい。まるで、絵画がそのまま現実に出現したかのようです。
【写真出典】http://www.trankiel.com/waterhouse-j.html

『Schoonheid is van alle tijden』
(美はすべての時代に)

「ウォーターハウスの絵の女性たちの美しさや構図の美しさを、今日のオランダのフローニンゲンの女性たちをフローニンゲン市やその周辺を背景にして、見せましょう」とベン・ウォーナー氏は、フローニンゲン市の写真家ベルト・バルテルズ氏に依頼しました。

72人の候補者が新聞の求人に熱意を持って応募。2回の短いフォト・セッションの後、この中から13人の女性が、ウォーターハウスの絵の中の神話的な女性のための写真モデルとして選ばれました。

ヒュラースとニンフたち
〈アルゴー船の遠征 2〉参照

水が足りなくなったのでとある岸辺に休航。ヘラクレスの小性ヒュラースたちが、水を汲みに森の中に入って行きました。彼らは森の奥の沼にたどり着くと、水を汲み始めました。その時、沼の底からヒュラースを見ていた水のニンフは、その美しさに思わず彼を水の中に引き込みました。

「ヘラクレ〜ス、助けてくれ〜」
その声を聞いたヘラクレスは急いで森の中に入りましたが、ヒュラースはどこにもいません。ヘラクレスがあちこち探しているうちに、アルゴー船は出発してしまいました。ですので、アルゴー船の遠征でのヘラクレスの活躍する物語はありません。