女神の中でも最も美しいアフロディーテ(ビーナス)、その夫は神々の中でも最も醜い鍛冶の神ヘーパイストス。
ある日、たびたび天空からアフロディーテと軍神アレース(マルス)の不義を見ていた太陽神ヘリオス。ついにいたたまれず、アフロディーテの密会のことを夫ヘーパイストスに告げ口しました。
ヘーパイストスは憤慨しましたが、すぐに妻アフロディーテに釈明を求めません?
ヘーパイストスには、ある策略があったのです。それは、自分の妻の裸身を神々に見られることも構わないという一大決心です。
そんなアフロディーテの裸身を見たアポローンはヘルメースにささやきました。「アフロディーテを抱けるなら、どんな恥ずかしい姿を晒してもかまわないと思わないか」
ヘルメースはそれに答えて「それができたらどんなによかろう。この三倍の鎖でぐるぐる巻きにされて、神々に見られても構わぬ」
男の、いや男神の本心ですね。
[ギリシャ神話Images99]No.17
▶︎【ビーナス】アフロディーテの浮気
〈神々にさらされるビーナスとマルスの浮気〉