【ビーナス】アフロディーテの誕生
ゼウスの父クロノスが、その父ウラノスの男根をアダマスという金属の鎌で刈り取り、大海原に投げ入れました。
落ちたところから白い泡(アプロス、aphros)が湧き立ち、その中から女神アフロディーテ(ビーナス)が誕生しました。
なんということでしょうか。男根が原因で最高の女神が誕生したというのです! これは、ヘーシオドスの『神統記』による説です。
そして、生まれた女神に魅せられた西風(ゼピュロス)が彼女を運び、キュテラ島からキュプロス島に行き着いたといいます。女神が島に上陸すると愛と美が生まれ、それを見つけた季節の女神ホーライが彼女に服を着せ、オリュンポス山に連れて行ったのでした。
このシーンを見事に描いたのが、ルネサンスの巨匠フィレンツェのサンドロ・ボッティチェッリです。
ジョルジョ・ヴァザーリ〈クロノスとウラノス〉
ジョルジョ・ヴァザーリ〈クロノスとウラノス〉ヴェッキオ宮殿
ギリシャ神話Images99]No.16
▶︎【ビーナス】アフロディーテの誕生
サンドロ・ボッティチェッリ『ビーナスの誕生』
ボッティチェッリ〈ビーナスの誕生〉ウフィツィ美術館