1話5分で読めるギリシャ神話

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男と女の性、どちらの喜びが大きい? 予言者テイレシアース

男の私には、こればっかりは永遠の謎です。AVや映画で見る女性の恍惚の表情は作られたものですし、自分の相手だって演技しているかもしれません。私には、相手を満足させているかどうか自信がありません。
この問題は、昔からある好き者が話題にする性の問題ですね。あなたは一度女になって、抱かれてみたいと思いませんか?私は、思います。来世があって、女として生まれても、今世の男の記憶はないからです。

二匹のヘビを打つテイレシアース
〈二匹のヘビを打つテイレシアース〉

ゼウスとヘーラー、性の喜びについて言い争う。

ネクタルで酔いのまわったゼウスは、ヘーラーに戯れて言いました。
「性における女の喜びは、男よりはるかに大きいのだ。ヘーラーは幸せ者だな」
「そんなことは断じてありません。そもそも、男が浮気するのは性の喜びが女より大きいからです」
そう反発したのは、ゼウスの妃ヘーラー。
「ならば、テイレシアースに聞いてみよう。彼なら、どちらの喜びも知っているからな」

男から女へ、そして男になったテイレシアース

なぜ、テイレシアースは男女それぞれの喜びを知っているのか?
青年テイレシアースはキタイロンの山中を歩いていると、交尾している二匹のヘビに出くわしました。彼は若かったこともあり、そのヘビを杖で打ちすけました。すると、彼は、女になってしまったのです。

テイレシアースは女として、7年間暮らしました。その間に、女としての喜びを知っていたのです。
そして、8年後、またキタイロンの山中に行くと、7年前と同じように交尾指した二匹のヘビ出くわしました。
「これは、男に戻れるかもしれぬ」
テイレシアースは、再び二匹のヘビを杖で打ったのです。
思惑どうり、テイレシアースは男に戻りました。

性の喜びは、男1:女9、盲目と予言の力。

そんなテイレシアースを、オリュンポスに呼び、ゼウスとヘーラーは彼に問いました。
「テイレシアースよ、性の喜びは男女ではどちらが上か?」
「性の喜びは、圧倒的に女が上です。男の性の喜びよりも9倍もあります」
「どうだ、ヘーラーよ、わしの言った通りであろう」
その時はヘーラーは黙っていましたが、後で怒りがふつふつと湧いてきました。

そして、ヘーターの怒りはテイレシアースを盲目にしてしまったのです。盲目にされたテイレシアースを哀れんだゼウスは、彼に予言の力と長寿を与えました。

ナルキッソスの予言

河神ケピソスがニンフのレイリオペを犯し生まれたのが、美少年ナルキッソス。母はあまりに美しく可愛いこの子の将来を、予言の名声があるテイレシアースに尋ねました。
「テイレシアースさま、ナルキッソスは老年まで生きられるでしょうか?」
テイレシアースは、答えました。
「うむ、ナルキッソスが自分自身を知らなければな」

17歳になった美少年ナルキッソス。おしゃべりエコーは彼に夢中になりました。
その結果、ナルキッソスはスイセンの花になってしまいました。こうして、ますますテイレシアースの名声は高まっていくのです。

また、スフィンクスの謎を解いたオイディプス王を諌めたのも予言者テイレシアースでした。彼はテーバイ市の予言者として、永きにわたり名声を博してきたのです。

【エコーとナルキッソス】参照
http://greek-myth.info/Hera/Echo-Narcissus.html
【オイディプス王 前編】参照
http://greek-myth.info/GreeceTragedy/Oedipus.html

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