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1話5分で読めるギリシャ神話〜あらすじ・神一覧・女神・12神

—オリュンポス十二神・イリアス・オデュッセイア・星座の神話—

ギリシャ神話をオリュンポスの12神でカテゴリー分けし、豊富な絵画を掲載してイメージしやすくまとめました。また、オリュンポスの神々に属さない英雄ヘラクレスやテセウスの神話も取り上げています。

星占い付きの12星座のギリシャ神話もありますので、ご自身の性格を見極めることもできます。さらに、ホメロスの『イリアス』24歌と『オデュッセイア』24歌も、分かりやすくあらすじにしています。

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ギリシャ神話 Best3シリーズ

ギリシャ神話 BEST3シリーズのテーマは、純愛、禁断の愛、花、木、鳥、動物、怪物、母の悲哀、永遠の罰、天・海・冥界の女王など多岐にわたります。ギリシャ神話ファンはもちろん、神話に初めて触れる人にもおすすめです。
テーマ別にピックアップされた3つの物語はギリシャ神話全体を理解する助けとなり、あなたもギリシャ神話の壮大な世界に魅了されることでしょう!

ギリシャ神話 Best3シリーズ一覧

ギリシャ神話のオリュンポス12神+冥界の神

(カッコ内は、ローマ神話の名前)

1. 大神ゼウス

大神ゼウス

ティタノマキア(タイタンとの戦い)に勝利した後、ゼウスは天界、ポセイドンは海界、ハデスは冥界を支配しました。ギガントマキア(巨人族との戦い)では一度チュポンに負けますが、最後には勝利します。
ゼウスは女神ヘラと結婚しましたが、エウロペやイオなど多くの女性と不倫関係にありました。また、アルクメネとの間に英雄ヘラクレス、ダナエとの間に英雄ペルセウスをもうけました。
[ローマ神話名=ユピテル]

大神ゼウスのギリシャ神話一覧

2. ゼウスの妃ヘラ

女神ヘラ

ヘラは神々の女王としての威厳や結婚と家庭の守護者としての役割も持ち合わせています。
しかし、ヘラは夫であるゼウスの浮気に対して激しい嫉妬心を抱き、エウロペやイオなどの女性に報復を試みました。そのため、ヘラはしばしばゼウスから疎まれ、悪いイメージを持たれることがあります。
[ローマ神話名=ユノ]

ゼウスの妃ヘラのギリシャ神話一覧

3. 海神ポセイドン

海神ポセイドンティタノマキア(タイタンとの戦い)に勝利した後、ゼウスは天界、ポセイドンは海界、ハデスは冥界を支配しました。ポセイドンは大海を統べ、三叉槍トライデントを持つことで知られています。
彼は時に海を穏やかにし、時には荒れ狂わせる海馬に象徴され、航海者や漁師に影響を与えました。またポセイドンの妃は、ギリシャ神話において美しい女神として知られるアムピトリテです。
[ローマ神話名=ネプトゥーヌス]

海神ポセイドンのギリシャ神話一覧

4. 女神アテナ

女神アテナ女神アテナは知恵と戦争の女神であり、彼女は純粋で美しい処女神で、ゼウスの頭から生まれました。アテナは戦争における策略と知恵を象徴し、彼女の加護を受ける者は勝利を収めました。
アラクネとの織物勝負は、アテナの神話でも有名です。アテナの優れた技巧と誇り高い性格が強調され、不遜なアラクネとの対決を通じて、神々への尊重が語られています。
[ローマ神話名=ミネルウァ]

女神アテナのギリシャ神話一覧

5. 美の女神アフロディテ

美の女神アフロディテ美の女神アフロディテは、イタリア・フィレンツェのウフィッツィ美術館にあるボッティチェッリの美しい絵画「ビーナスの誕生」で知られています。その誕生には驚くべき神話があります。
ゼウスの父であるクロノスが、父ウラノスの男根をアダマスという金属の鎌で刈り取り、大海原に投げ込みました。そこには白い泡が湧き立ち、その中から女神アフロディテが誕生したというのです。
[ローマ神話名=ウェヌス/ビーナス]

日の女神アフロディテのギリシャ神話一覧

6. 太陽神アポロン

太陽神アポロン太陽神アポロンと月の神アルテミスは、ゼウスとレトの子供です。アポロンは芸術、知識、音楽の神であり、ギリシャ神話では多才な存在として描かれています。
彼の神話には美しいニンフ・ダプネーとの物語があり、彼女を追いかける姿が絵画や詩歌に描かれています。また、アポロンは予言の神でもあり、その聖地としてデルポイに神殿が建てられました。
[ローマ神話名=アポロ]

太陽神アポロンのギリシャ神話一覧

7. 月の女神アルテミス

月の女神アルテミス月の女神アルテミスは、狩猟と処女性の女神で、彼女は双子の姉弟として太陽神アポロンと共に神話に登場します。アルテミスは処女であり、その純潔な性格が特筆されています。ギリシャ神話の女神の中で処女はアルテミス、アテナ、ヘカテの三柱のみです。
また、アルテミスには冷酷さもあり、泉にいた自分の裸を見たアクタイオンを鹿に変えたり、母レトを子供の数で貶めたニオベの子12人をアポロンと共に射殺しました。
[ローマ神話名=ダイアナ]

月の女神アルテミスのギリシャ神話一覧

8. 豊穣の女神デメテル

豊穣の女神デーメーテールデメテルはギリシャ神話の収穫と豊穣の女神であり、農耕と自然の守護者です。彼女は母なる女神として崇められ、穀物や豊かな作物の象徴です。デメテルは、四季の変化と密接に関連しており、冬になると娘のペルセポネを冥界に連れ去られ、地上は荒廃します。
その後、デメテルが嘆き悲しんだため、地上は枯れたが、デメテルが娘を取り戻すと再び豊かな収穫がもたらされます(四季の誕生)。デメテルは人々に農耕の知恵を授け、食物の恵みと生命の循環を象徴しています。
[ローマ神話名=セレス]

[参照]冥界の王ハデスのギリシャ神話一覧

9. 軍神アレス

軍神アレース軍神アレスはゼウスとヘラの息子であり、勇敢さと力強さを持つ軍神として知られています。アレスは戦争の軍勢を指揮し、戦士たちに勇気と戦闘の技を授けます。
しかし、アレスはもう一人の戦いの神アテナと比べると、その力は劣ります。
『イリアス』では、人間だけでなく神々も分かれて戦いました。アレスとアテナの戦いもあり、アレスは簡単に失神させられて、仰向けに大の字になりました。その時、彼を抱き起こしたのが愛人アフロディテでした。
[ローマ神話名=マルス]

10. 鍛冶の神ヘパイストス

鍛冶の神ヘパイストスへパイストスは、ゼウスとヘラの息子であり、外見上はビッコという身体に障害を抱えていました。しかし、彼は鍛治と技術の神として非常に優れており、神々や英雄たちの武器や装備を作りました。
特にゼウスの雷霆を作った褒美で、美の女神アフロディテをえました。また、彼の創造物には神々の住むオリュンポスの宮殿や、アキレウスの盾などがあります。
さらに、プロメテウスをカウカソス山にくくりつけたのは、へパイストスでした。
[ローマ神話名=ウルカヌス]

11. 嘘・泥棒と商業の神ヘルメス

嘘と泥棒の神ヘルメス

嘘・泥棒と商業の神ヘルメスは、生まれてすぐアポロンの牛50頭を盗みました。その時、牛を後ろ向きに歩かせ、居場所を隠しました。ヘルメスは、また神々と人間の間を取り持つメッセンジャー神としても知られています。
さらにヘルメスは旅行者や商人の守護神としても崇拝されています。 なお、日本の『金の斧と銀の斧』で水の中から出てくるのは女神ですが、元になった『イソップ物語』ではヘルメスです。
[ローマ神話名=メルクリウス]

嘘と泥棒の神ヘルメスのギリシャ神話一覧

12. 酒神ディオニュソス

酒神ディオニュソス酒神ディオニュソスは、宴会、酒、狂気の神で、バッカスとしても知られます。彼は葡萄の収穫と醸造を司り、酒宴や祭りの象徴とされました。
ディオニュソスの神話には、彼の母セメレ、妻アリアドネ、叔母アガウエやアウトノエなど多くの女性との悲惨な運命が含まれます。特にバッカスの祭り(バッカナリア)と呼ばれる祭りに人々は熱狂し踊りまわります。
[ローマ神話名=バッカス]
※ディオニュソス以前は、ヘカテを十二神に入れる場合があります。

酒神ディオニュソスのギリシャ神話一覧

処女神へカテ

処女神へカテヘカテはギリシャ神話の重要な女神であり、地下界、大地、天界の境界を統べる存在とされ、魔術、魔法、闇、月などを支配します。彼女は三つの顔を持ち、過去、現在、未来を象徴し、犬を連れる姿で表されることもあります。
彼女は古代からローマ帝国まで崇拝され、満月の夜や闇の中での祭祀が行われました。後に、ヘカテの崇拝は異教とキリスト教の融合によって変化し、彼女は魔女や闇の女王のイメージも持つようになりました。

へ力テは三処女神のひとり:アテナとアルテミスと共に

冥界の王ハデス

冥界の王ハデスティタノマキア(タイタンとの戦い)に勝利した後、ゼウスは天界、ポセイドンは海界、ハデスは冥界を支配しました。ハデスは亡くなった魂を受け入れ、その霊魂を導きます。
また、ハデスはゼウスと豊穣の女神デメテルの娘プロセルピナを略奪しました。プロセルピナは、ゼウスの仲介により、一年の半分は天界に、半分は冥界に住むことになりました。母デメテルの喜びと悲しみにより、四季が誕生しました。
[ローマ神話名=プルートー]

冥界の王ハデスのギリシャ神話一覧

プロメテウス

プロメテウスプロメテウスはギリシャ神話のタイタン神族の一員で、知恵や技術、文明の神とされます。彼は人間に火を授け、文明の基盤を築くことで人類を助けました。
しかし、この行為は神々の怒りを買い、ゼウスによってカウカソス山の岩に縛り付けられ、毎日、怪物に肝臓を啄まれるという苦しみを受けました。最後には、ヘラクレスによって解放されました。

プロメテウスのギリシャ神話一覧

ヘラクレス

ヘラクレスヘラクレスはギリシャ神話史上最大の英雄で、ゼウスとアルクメネの息子です。そのため、ゼウスの妃ヘラの怒りを買い、12の難行を科されたのです。
ネメアの獅子を退治したり、ヒュドラの首を切り落としたり、冥界の番犬ケルベロスを地上に連れてきたりするなど、非常に困難な試練でした。
しかし、最後にはヘラにも許され、天界にあげられ、ヘラの娘へべを妻としました。

ヘラクレスのギリシャ神話一覧

星座の神話(占い付き)

星座の神話ギリシャ神話の星座は神々や英雄に関連付けられており、その特徴や象徴的な意味を持っています。たとえば、獅子座はヘラクレスによって退治されたネメアの獅子を象徴し、天秤座は最後まで人間を信じたアストライアーが持っていた天秤を表しています。
占星術師は出生日に基づいた星座の配置と天体の位置を分析し、運勢や人生の方向性を解釈します。このように、星座は個人の性格や運勢を予測するために使用されてきました。→星座のギリシャ神話一覧

【占星術星座一覧】
山羊座水瓶座魚座牡羊座おうし座双子座蟹座獅子座乙女座天秤座蠍座射手座

トロイア戦争

トロイア戦争トロイア戦争の発端は、メネラオスの妻ヘレネがトロイアの王子パリスに連れ去られたことです。メネラオスの兄アガメムノンが総大将になり、アキレウスをはじめ多くの英雄たちがトロイアへ侵攻します。
トロイア戦争は10年間続き、多くの英雄たちが命を落とします。最終的に、ギリシャ軍はトロイアの木馬計略によってトロイアを陥落させました。ここでは、『イリアス』では語られていないエピソードを取り上げます。

トロイア戦争一覧

イリアス

アキレウスの激怒『イリアス』では、トロイア戦争の最後の10年目の戦いが中心に描かれています。アキレウスとアガメムノンの争いから物語が始まります。アキレウスは愛妾を奪われた怒りから戦いを放棄し、ギリシャ軍は苦戦を強いられます。
しかし、アキレウスの親友パトロクロスの死をきっかけに、アキレウスは再び戦場に戻ります。アキレウスはヘクトルを倒し、『イリアス』はヘクトルの死と葬儀で幕を閉じます。戦争の悲惨さ、英雄たちの葛藤、そして人間の運命が、壮大なスケールで描かれています。
『イリアス』一覧

オデュッセイア

オデュッセイア

『オデュッセイア』は、トロイア戦争後、オデュッセウスが海神ポセイドンの怒りを買い、帰還の旅を阻まれることから始まります。オデュッセウスは、嵐や怪物、魔女など様々な試練に立ち向かいながらも、知恵と勇気で乗り越えていきます。
女神アテナの助けを得て、オデュッセウスはようやく故郷イタケーに帰還できます。故郷では、妻ペネロペと息子テレマコスが非道な求婚者たちに苦しめられていました。旅の苦難、求婚者たちとの戦い、家族との再会が壮大なスケールで描かれています。

『オデュッセイア』一覧

怪物

怪物(モンスター)

カテゴリ「怪物」は、ミノタウロス、チュポン、スキュラなど、ギリシャ神話に登場する恐ろしい怪物たちです。人間とは異なる異形の存在は、恐怖と神秘を呼び起こし、私たちの想像力を刺激します。
怪物と英雄たちの戦いは、人間の強さと勇気を示すだけでなく、怪物たちの苦しみや哀しみをも浮かび上がらせます。「怪物」は、人間の本質と神話の魅力を探求する鍵となります。

怪物のギリシャ神話一覧

テセウス物語・アルゴー船の大冒険 etc

テセウスとミノタウロス

カテゴリ「その他」には、テセウスがクレタ島のラビリンス(迷宮)でミノタウロスとの闘いに挑む物語や、アルゴー船の乗組員たちが黄金の毛皮を求めて遠い航海に行く壮大な物語などが含まれます。
曙の女神エオスの恋、乙女スキュラがギリシャ神話で有名な怪物になる物語、ペガソスに乗って天を翔けるベレロポーン、イカロスの墜落、運命の三女神、夜の女神ニュクス、義憤の神ネメシス、死の神タナトスなど、ギリシャ神話の有名なエピソードが満載です。

テセウス物語・アルゴー船の大冒険 etc

ダフニスとクロエー

ダフニスとクロエー

レスボス島の緑豊かな丘陵地帯では、ダフニスとクロエーがそれぞれの養い親のもとで育てられました。ダフニスは山羊飼いであり、クロエーは羊飼いでした。偶然の出会いが彼らを結びつけ、お互いに引かれ合います。
その純粋な愛情は周囲の人々をも巻き込み、ダフニスとクロエーはさまざまな試練に立ち向かわなければなりませんでした。海賊の襲撃、戦争、そして身分の違いによる恋の障害が彼らの道を阻みます。

『ダフニスとクロエー』


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