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ギリシャ神話ホームImages99|No.16【ビーナス】アフロディーテの誕生

No.16【ビーナス】アフロディーテの誕生

(更新日:2022.01.07)

『ビーナスの誕生』の絵画では、なんといってもルネサンスの巨匠サンドロ・ボッティチェッリの絵画が有名です。この絵画は、フィレンツェのウフィツィ美術館にあります。

2013年9月1日、ウフィツィ美術館で『ビーナスの誕生』を鑑賞したのが、わたしにとって最大の美術体験でした。ダ・ヴィンチの『受胎告知』も展示されていました。もう一度見たい!

【ビーナス】アフロディーテの誕生

ゼウスの父クロノスが、その父ウラノスの男根をアダマスという金属の鎌で刈り取り、大海原に投げ入れました。

落ちたところから白い泡(アプロス、aphros)が湧き立ち、その中から女神アフロディーテ(ビーナス)が誕生しました。

なんということでしょうか。男根が原因で最高の女神が誕生したというのです! これは、ヘーシオドスの『神統記』による説です。

そして、生まれた女神に魅せられた西風(ゼピュロス)が彼女を運び、キュテラ島からキュプロス島に行き着いたといいます。女神が島に上陸すると愛と美が生まれ、それを見つけた季節の女神ホーライが彼女に服を着せ、オリュンポス山に連れて行ったのでした。

このシーンを見事に描いたのが、ルネサンスの巨匠フィレンツェのサンドロ・ボッティチェッリです。

ジョルジョ・ヴァザーリ〈クロノスとウラノス〉
ジョルジョ・ヴァザーリ〈クロノスとウラノス〉ヴェッキオ宮殿

ギリシャ神話Images99]No.16
▶︎【ビーナス】アフロディーテの誕生

サンドロ・ボッティチェッリ『ビーナスの誕生』
ボッティチェッリ〈ビーナスの誕生〉ウフィツィ美術館

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