1話5分で読めるギリシャ神話

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アンティオペー

ユピテルとアンティオペー
J=B・M・ピエール〈ゼウスとアンティオペー〉

ゼウスとアンティオペー

大神ゼウスがテーバイのアンティオペーに近づき、身ごもらせました。アンティオペーの父ニュクテウスはそれを知るとひどく怒りました。あまりの父の怒りに、アンティオペーはシキュオーンに逃げて、そこでエポーペウスと結婚しました。ニュクテウスは兄弟のリュコスに、アンティオペーとエポーペウスを罰するよう頼み、その後自殺しました。

リュコスはシキュオーンに出征。エポーペウスを殺し、アンティオペーを取り戻しました。彼女は密かに双子のアムピーオーンとゼートスを生むと、キタイローン山に隠しました。こうして、二人は山の羊飼いに育てられたのです。

その時、ゼウスの息子ヘルメースは二人に竪琴をあたえ、弾き方を教えりしていました。アムピーオーンはよく学びましたが、弟ゼートスはもっぱら狩猟と羊の世話ばかりをしていました。

その頃、アンティオペーは叔父リュコスとその妻ディルケーに酷い仕打ちを受けていました。アンティオペーは使いに母である素性を明かす文を持たせ、息子たちに助けを求めました。が、二人は母とは信じられず、何の行動も起こしませんでした。

アンティオペーの救済と復讐

そこで、育ての親である羊飼いは、アンティオペーが母である真実を教えました。今度は信じた二人は羊飼いたちを引き連れ、母を助けにいきました。まずリュコスを殺害し、ディルケーは髪の毛を牡牛に括り付け、死ぬまで牡牛を駆けさせたということです。復讐とはいえ、なんとも凄まじい仕打ちです。

やがて、アムピーオーンはテーバイの王になり、町を城壁で囲むにしました。その時、彼が竪琴を弾くと、石は自然に積み上げられたといいます。彼はタンタロスの娘ニオベーと結婚し、多くの子供たちを得ました。

しかし、ニオベーが「私には7人の息子と7人の娘がいる。一方、女神レートーには2人しか子供がいないではないか」と言ったことから、子供たちはみんなレートーの子アポロン神とアルテミス神に射殺される運命にありました。

ニオベーの悲哀〉参照

古代ローマ時代のポンペイの壁画〈ディルケーの拷問〉
ポンペイの壁画〈牡牛の角に縛り付けられて殺されるディルケー〉