1話5分で読めるギリシャ神話

ギリシャ神話の神・女神・英雄のエピソードが、絵画で分かりやすい。また、ギリシャ神話はあなたの美術鑑賞に役立ちます。〈1話5分で読める聖書-アートバイブル

冥界の王ハデスを補佐する3人の裁判官

(更新日:2021.04.14)

冥界の王ハデスは、日本では地獄のエンマ様です。
エンマ様は死者を裁いて、その罪や功績によって地獄や天国にいかせます。
冥界の王ハデスは、自分では裁きません。裁判官はミノス、ラダマンテュス、アイアコスの3人です。

地獄のミノス王.jpg
ダンテの『神曲』挿絵〈地獄のミノス王〉

『王様の耳はロバの耳』の王様ミノス

ゼウスとエウロペの子でクレタ島の王。妻は、怪物ミノタウロスの母パシパエ。
クノッソスの都を創設し、宮殿を築いてエーゲ海を支配しました。ミノア文明という名称は、ミノスに由来しています。あの『王様の耳はロバの耳』の王様です。

楽園エリュシオンの長ラダマンテュス

ゼウスとエウロペの子で、正義の士として名高い。クレタ島の王アステリオスに育てら、兄弟はミノスとサルペドン。妻はアルクメネ。楽園エリュシオンの長です。

日本の地獄は冥界、天国はエリュシオン(楽園)
世界の西の果て、オケアノス河の近くにある、気候温暖で芳香に満ちた島とされています。エリュシオンは、冥界に含まれるという説もあります。

エリュシオンの野とラダマンテュス
〈「エリュシオンの野」とラダマンテュス〉

アイアコスとアリ人間(ミュルミドネス)
オウィディウス『変身物語』挿絵〈アイアコスとアリ人間〉

アイアコスとアリ人間(ミュルミドネス)

ゼウスと河の神アソーポスの娘アイギーナの子。
ゼウスの妃ヘラの怒りのため、オイノーネー島(後にアイギーナ島)の住民が疫病のためほとんど死んでしました。
毎日、アイアコスは父ゼウスに祈っていました。

ある日、アイアコスの夢に多くのアリが群れをなして神木から降りてきます。その朝、アイアコスは息子テラモンから多くの人々が集まってきたと告げられます。アリ人間(ミュルミドネス)と呼ばれる人々です。ミュルミドネスは倹約家で辛抱強く、戦いにも優れていました。アイアコスの友人ペーレウスが、ミュルミドネスの一部を借り受けます。トロイア戦争の時、ペーレウスの子アキレウスの部下となって出陣します。

ゼウスはアイアコスを可愛がり、不老にしようとしましたが運命の女神が許しませんでした。
その代わりに、死んでから冥界の3人の裁判官の一人になったのです。
敬虔なアイアコスは冥界の法を定め、死後の世界でも尊敬され、冥府の鍵を預けられているといいます。

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