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へびつかい座

へびつかい座の誕生日はいつかについて調査。また、へびつかい座のギリシャ神話はあるのかも調べてみました。

さらに現代では12星座が採用されていますが、天文学的には13星座ありました。では、なぜ12星座になり、へびつかい座が消えてしまったのでしょうか。

へびつかい座の誕生日はいつ?

11月30日~12月17日とされていました。

占星術においては、へびつかい座が13番目の星座として、しばしば話題になることがありますが、これは一般的な西洋の占星術(12星座)には組み込まれていないため、へびつかい座の「誕生日」という概念は一般的ではありません。

しかし、天文学においては、太陽がへびつかい座の領域を通過する期間を指すことができます。

天文学的には、太陽がへびつかい座の領域を毎年約11月30日から12月18日の間に通過するとされています。ですが、これは占星術の星座とは異なり、天文学的な位置に基づいたものであり、個人の誕生日と直接関連付けることは占星術の伝統的な枠組みでは行われていません。

星座 12星座 13星座
牡羊座 3/21~4/19 4/19~5/13
牡牛座 4/20~5/20 5/15~6/20
双子座 5/21~6/21 6/21~7/19
蟹座 6/22~7/22 7/20~8/10
獅子座 7/23~8/22 8/11~9/15
乙女座 8/23~9/22 9/16~10/29
天秤座 9/23~10/23 10/30~11/22
蠍座 10/24~11/22 11/23~11/29
(へびつかい座) 11/30~12/17
射手座 11/23~12/21 12/18~1/18
山羊座 12/22~1/19 1/19~2/15
水瓶座 1/20~2/18 2/16~3/10
魚座 2/19~3/20 3/11~4/18

へびつかい座のギリシャ神話とバビロニア神話

へびつかい座に関連する神話は、ギリシャ神話とバビロニア神話の両方で異なる物語が語られています。

ギリシャ神話におけるへびつかい座

ギリシャ神話でのへびつかい座は、医術の神アスクレピオスに関連しています。

アスクレピオスはアポロンとコロニスの息子であり、ケイロン(ケンタウロス族の賢者)に育てられました。ある日、アスクレピオスは蛇が別の蛇を薬草で蘇生させるのを目撃します。これにヒントを得て、アスクレピオスは優れた医術を身につけ、多くの人々を病から救いました。

彼の能力は非常に高まり、最終的には死者を蘇らせるまでになります。冥界の王ハデスは自然の摂理を乱す者としてゼウスに苦言します。それを受けたゼウスは、雷でアスクレピオスを打血ました。彼は死んでしまいますが、その功績を讃えられて、星座として天に昇ったとされています。

アスクレピオスの父神アポロンは怒りましたが、大神ゼウスには逆らえませんでした。

バビロニア神話におけるへびつかい座

バビロニアにおけるへびつかい座(彼らはこの星座を「Serpent-Bearer」と呼んでいました)の記録は、古代メソポタミア地域の星座の名前として「MUL.APIN」天文書に登場します。

バビロニアの星座としてのへびつかい座は、ニングイズィダという名前が関連していることがあります。ニンギズィダは蛇の神であり、冥界と地上世界をつなぐ者として描かれています。

ただし、ニンギズィダが直接へびつかい座と関連づけられる明確な物語は少なく、主に医術や蛇と関連するシンボルとして神話に登場します。

古代の神話は、時代や地域によって多少異なる解釈が存在することが多いため、これらの話は一般的な概要として捉えるのがよいでしょう。現代の天文学では、星座は主に星々の位置を指し示すための便利なツールとされていますが、古代の人々にとっては、これらの星々は神話や伝説を通じて人生や宇宙を理解する手段でもありました。

へびつかい座はなぜ消えた?

へびつかい座が伝統的な12星座の占星術のシステムに含まれていない理由にはいくつかの要因が考えられますが、主に歴史的な経緯と占星術のシステムの構築方法に関係しています。

  • バビロニアの影響
    古代バビロニア人は、太陽の通過する道(黄道)に沿って12の星座を設定しました。このシステムは、1年を12か月に分ける太陽暦と整合性を持たせるために便利でした。へびつかい座は黄道上に位置しているにもかかわらず、この12星座のシステムには組み入れられませんでした。
  • 黄道十二宮の成立
    西洋占星術では、黄道帯を12等分して黄道十二宮を定めています。この12宮は約2150年ごとに太陽が通過する黄道の12の区分に基づいており、それぞれの宮が1つの星座に対応しています。へびつかい座は、黄道十二宮には含まれていないため、伝統的な占星術のシステムには組み込まれていません。
  • 調和と均整の追求
    12は古代から数秘術や宗教的な背景で重要な数とされており、1年12か月、1日24時間(12の倍数)など、時間を計る上での基本的な単位として使われてきました。このため、占星術でも12という数の調和と均整が重視されました。
  • 天文学と占星術の分離
    天文学が発展するにつれて、天文学と占星術は明確に分離されました。天文学では、実際の星座の位置や太陽の通過を基にした13星座の存在が認識されているものの、占星術では伝統的な12星座のシステムが依然として使用されています。

以上の理由により、へびつかい座は占星術の伝統的な12星座のシステムには含まれていないとされています。しかし、天文学的には太陽はへびつかい座の領域を通過するため、13星座占星術として提唱する人もいますが、これは一般的な占星術のシステムとは異なります。

まとめ

へびつかい座の誕生日は11月30日から12月17日でした。これは、現在の12星座ではなく13星座であった場合の話です。

へびつかい座が伝統的な12星座の中には含まれていないのは、古代バビロニアの影響や黄道十二宮の構築方法など、さまざまな要因によるものです。

しかし、11月30日から12月17日に生まれた人々は、へびつかい座が存在しなくて良かったと考えているかもしれません。なぜなら、蛇は一般的に嫌われる存在だからです。

へびつかい座の神話には、ギリシャとバビロニアの物語がありました。しかし、残念ながら、どちらの神話にも興味深い内容が含まれているわけではありません。

へびつかい座が12星座から消えたことは、占星術と天文学の関係や歴史的背景を理解する上で興味深いトピックでした。