1話5分で読めるギリシャ神話

ギリシャ神話の神・女神・英雄のエピソードが、絵画で分かりやすい。また、ギリシャ神話はあなたの美術鑑賞に役立ちます。〈アートバイブル〉も、絵画でわかりやすい聖書です。

オデュッセウスから学ぶ男泣き

オデュッセウスとカリュプソ
アーノルド・ベックリン〈オデュッセウスとカリュプソ〉

泣くオデュッセウス
パイエケス王アルキノウスは、客人(実はオデュッセウス)のために宴席を設けます。
※パイエケス国はオデュッセウスが故郷イタケに帰る直前にいたスケリエ島の国。彼の漂流中の冒険は、この王の前で語られます。

楽人がトロイアの木馬の中に待機、木馬から躍り出て街を破壊するくだりを歌うと、オデュッセウスは「打ち萎れて、瞼にあふれる涙は頬を濡らした。そのさまは、討ち死にした夫にすがり泣き伏す妻の姿を見るよう」とホメロスは表現しています。
それを見て、アルキノウス王は客人の素性を問います。
「この霊妙な歌い手が演じ始めてから今に至るまで、客人は悲しげな呻きを止めることがなかった。そなたの国許では、人々はそなたをどういう名で呼んでいたのか?」

ここに至り、オデュッセウスは身を明かします。
「わたしはラエルテスが一子、その端倪すべからざる策謀ゆえにあまねく世に知られ、その名は天にも達するオデュッセウスです」

「夫にすがり泣き伏す妻」のようであり、「その名は天にも達する」と自分で言えるオデュッセウス、う〜ん...

たそがれるオデュッセウス
また、美貌の仙女カリュプソと暮らしながら、涙の乾く暇もなく海辺にひとり座っているオデュッセウス。
仙女カリュプソもこう言わざるをえなかった、

「不幸な男よ、こんなところで泣き悲しんで、命を削るようなことはもう止めておくれ」
神の使いヘルメースの命令に仙女が「国に帰らせてあげよう」と言うと、喜んで洞窟にかえり、食事をし、寄り添い、愛の喜びに浸るオデュッセウス。

今泣いたカラスがもう笑って合体までしてしまう、この無邪気な行動。これが、ギリシャ随一の知謀の持ち主かつ英雄のオデュッセウスです。

こんなオデュッセウスは妻や息子のことについてどう思っていたのでしょう?
「故郷に帰りたい」とは言いますが、決して次のようなことは言いません。

「妻ペネロペーが心配しているから、早く帰りたい」
「ペネロペーは、今ごろ何してるんだろう?」
「子どもは五体満足で生まれたかな〜」
「もう、歩き出したかな〜」
このように、放浪中は妻ペネロペーや生まれてくる子供については一切語りません。

オデュッセウスとカリュプソ
ヤン・ブリューゲル 父〈オデュッセウスとカリュプソのいる幻想的な洞窟〉出典

ヒモやホストに通じるオデュッセウス?
やることはやるが、決して自分の妻や恋人のことは語らない、なんかヒモかホストみたいですね。
では、ヒモってどんな性格で、どんな女性がヒモにハマるのでしょうか?
Google検索してみると...

〈ヒモ男の2つの心理〉
1罪悪感がない
こうなったのは他人のせいだと思っている。だから、今彼女に貢いでもらっているのは仕方ない。
2理想が高い
ヒモ男はよく夢を語り、口先だけで何も行動に移しません。彼らは夢しか語らない理想主義者。その理想に投資してしまう女性が養ってあげます。

〈ヒモ男にハマってしまう女性の5つの特徴〉
1)女性しかいない環境にいた(カリュプソやキルケはこのタイプ)
2)ストレスが多く忙しい職業についている
3)父親がいない
4)友達が少ない
5)失恋した直後

オデュッセウス以上の口達者な武将はいません。現代に生まれていたら、そこそこの出世はしたでしょう。が、なによりホストに向いているのでないでしょうか。No.1確実のホスト。

「婚活」ではなく「涙活」
「涙活」の言葉の意味は想像できますよね。そう、泣いてスッキリするということ。特に女性の得意技?
キャリアウーマン風の女性の声が聞こえてきます。
「わたし、絶対泣きません!」すみません。m(_ _)m

「涙活」のこんな記事が出ていました。
男も泣いていいんです。泣いてスッキリ! 今すぐ涙活を始めよう

オデュッセウスは泣くことによって、気分転換していたのかもしれません。賢い人ですから。

〈オデュッセウスから学ぶ男の泣き方 学び〉
男たちよ、一度人前で泣いてみませんか?
奥さん、恋人の前で、涙を流して泣いてみませんか?
2つの泣くメリット
1)チャーミングに見えることから、女性に愛されること。女性の前で泣くと、母性本能もくすぐり、放っておけなくなり、それが可愛さ、チャーミングに見えてくるようです。
2)気分転換になりリフレッシュできるということ。素直になった自分がうれしい!
あなたは、人前でいつ泣きましたか?