1話5分で読めるギリシャ神話

ギリシャ神話の神・女神・英雄のエピソードが、絵画で分かりやすい。また、ギリシャ神話はあなたの美術鑑賞に役立ちます。〈1話5分で読める聖書-アートバイブル

ギリシャ神話ホームアフロディーテ|【ビーナス】アフロディーテの誕生

【ビーナス】アフロディーテの誕生

(更新日:2021.12.31)

ギリシャ神話では「アフロディーテ」、ローマ神話では日本人にはおなじみの「ビーナス」と呼ばれます。女神の息子がエロース(アモールまたはクピードー)です。
エロースとプシュケーの恋愛・結婚では、美の最高女神のイメージには合わない怖い姑(しゅうとめ)になり、プシュケーに3つの試練を課します。

ヴィーナスの誕生
サンドロ・ボッティチェッリ〈ヴィーナスの誕生〉ウフィッツィ美術館
モデルは、シモネッタ・カッタネオ・ヴェスプッチ(享年22才)。 パッツィ家の陰謀で殺されたジュリアーノ・デ・メディチ(享年25才)の愛人。ジュリアーノはロレンツォ・イル・マニフィコの弟です。

湧き立つ泡からビーナスが誕生

ゼウスの父クロノスが、その父ウラノスの男根をアダマスという金属の鎌で刈り取り、大海原に投げ入れました。落ちたところから白い泡が湧き立ち、その中から女神アフロディーテ(ビーナス)が誕生しました。

アプロディーテは、もともと古代オリエントや小アジアの豊穣の植物神・植物を司る精霊・地母神であったと考えられています。だから、生殖と豊穣、すなわち春の女神でもあったということです。

女神アフロディーテは西風ゼフィロスに運ばれ、やがてキュプロス島へ。それで、この島は女神の聖地となったのです。

アフロディーテは季節の三女神(ホーライ)に美しい衣を着せられると、オリュンポスの神々の宮殿に連れられてゆきました。全ての男神はその美しさに心を奪われ、女神を妻にと望みました。

ゼウスは自分の息子ヘーパイストスを夫に選びました。自分のために、息子が一生懸命雷霆(らいてい)を鍛えあげたからです。女神の中でも一番美しいアフロディーテが、男神の中でもひときわ醜いヘーパイストスと結ばれたのです。

三女神(ホーライ)】ゼウスとテミスの三人の娘で、エウノミアー(秩序を)、ディケー(正義を)、エイレーネー(平和を)

アフロディーテ(ビーナス)の多くの愛人

夫が醜いことが原因かどうかは分かりませんが、女神には軍神アレース(マルス)をはじめ、トロイアの武将アンキセス、若いアドニスらの愛人がいます。

アフロディーテとアンキセスの子が、トロイアの英雄でローマ建国の祖となったアイネイアースです。

アフロディーテは〈ケストス〉と呼ばれる美しい刺繍の帯を持っていて、その帯は相手に愛情をおこさせる力を持っています。

トロイア戦争の際、ゼウスの妻ヘーラーがこの帯をかりて、浮気性のゼウスの心を引き止めました。

ヘーラーはギリシャ勢に加担していたため、ゼウスの目からポセイドーンや他の神々がギリシャ勢に加担するのを隠すためです。この時、ゼウスはアキレウスの名誉のために、彼の母テティスの願いにより一時的にトロイアを優勢にしていただけなのですが。

女神の愛した鳥は〈白鳥と鳩〉で、女神が乗る二輪車は白鳥が引きます。また、彼女に捧げられた花は〈バラとギンバイカ〉です。

ゼウスとヘーラー
アンニーバレ・カラッチ〈ケストスを身につけたヘーラーとゼウス〉

ギンバイカ(銀梅花)

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