1話5分で読めるギリシャ神話

ギリシャ神話の神・女神・英雄のエピソードが、絵画で分かりやすい。また、ギリシャ神話はあなたの美術鑑賞に役立ちます。〈1話5分で読める聖書-アートバイブル

『オデュッセイア』に登場する怪物 ベスト3

(更新日:2021.02.18)

『オデュッセイア』の怪物たちは、地中海の怪物では定番です。他のギリシャ神話にも、顔を出します。イアソーンの『アルゴー船の遠征』にも、ローマ建国の祖アイネイアースの物語にも出てきます。
セイレーンが住む島はさだかではありませんが、スキュラとカリュブディスが住むところはメッシーナ海峡近くです。メッシーナはシチリア島の都市。メッシーナ海峡は、ティレニア海とイオニア海ををむすんでいます。

『オデュッセイア』に登場する怪物 ベスト3

一つ目巨人キュプロプス(ポリフェモス)

キュプロプスの一人ポリフェモスは海神ポセイドーンの息子。オデュッセウスがこの巨人の一つ目をつぶしました。その結果、彼はポセイドーンの怒りをかいます。トロイア戦争後、故郷イタケに変えるまでに10年の漂流生活をするはめになったのです。

ポリフェモスの食事のたびに、オデュッセウスの部下が二人ずつ殺されてしまいます。オデュッセウスは策を練り、なんとかこの窮状を打破するために巨人の一つ目をつぶしました。しかし、神の怒りには人間の事情は考慮されません。「理不尽」ですが、それが神の掟す。

キュクロプス 前編】を読む

キュプロプスには、もう1つのギリシャ神話があります。
アーキスとガラテイア』です。これは『オデュッセイア』とは関係がありません。
キュプロプスがアーキスとガラテイアの関係を妬んで、アーキスを殺してしまうという話です。

アーキスとガラテイア】を読む

ニンフのごとき美しいセイレーンの怖さ

船をここにつけ、私たちの蜜のような歌声をお聞き。
聞かずして通り過ぎたものは誰もいないのだよ。
聞いた者は心楽しく、知識も増して帰っていくのだ。

絵画では、セイレーンは美しい海のニンフのように描かれています。
が、「美しいバラにはトゲがある」と言われるように、美しいバラ(女性)には気をつけましょう。

このセイレーンの歌・誘惑に勝ったのが、あのオルフェウスです。イアソーンの『アルゴー船の遠征』の時のこと。
セイレーンの歌が聞こえだすと、オルフェウスは舳先に立って竪琴を奏でたのです。
あまりに美しい竪琴の音色が、セイレーンの歌声を封じてしまうのです。

セイレーンの誘惑】を読む

スキュラとカリュブディス

スキュラはもともとは美しい乙女でした。それが、スキュラを愛したグラウコスへの魔女キルケの横恋慕のために、キルケに怪物にされてしま他のです。その時の彼女の戸惑いは、自身が怪物になっていくのがわからなかったほとです。怪物になったスキュラは一度に何人もの人間を食べてしまいます。

カリュブディスはポセイドーンとガイアの娘。並外れて大食だったためにゲーリュオーンの牛を盗んで食べてしまい、ゼウスに罰を受け怪物にされてしまいました。一日に三回食事をします。海水ごとあらゆるものを吸い込んでは、吐き出します。その時の渦が、船を巻き込んで難破させてしまうのです。

※スキュラとカリュブディスは近くの海に住んでいるので、一緒に扱いました。

スキュラとカリュブディス】を読む

スキュラとグラウコス】を読む

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