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イルカ座

ポセイドーンの求婚を拒否したアムピトリーテー

海神ネーレウスとオーケアノスの娘ドーリスの50人の娘をネーレイデスといいます。

アムピトリーテーもその一人。大波を引き起こしたり、巨大な怪魚や海獣を数多く飼っています。ポセイドーンは彼女に求婚しましたが、彼女は拒否。オーケアノスの宮殿に隠れてしまいました(一説にはアトラースの元に)。

ポセイドーンは、イルカたちにアムピトリーテーを探させました。すると、一頭のイルカが彼女を発見し、ポセイドーンの元へと連れて帰りました。こうして、ポセイドーンはアムピトリーテーと結婚できたのです。

この功績からイルカは空に上げられ、「イルカ座」になりました。

【別説】

アムピトリーテーは姉妹たちとともにナクソス島で踊っている時に、ポセイドーンによってさらわれたと言われています。また、ポセイドーンの求婚に最初は抵抗しましたが、ポセイドーンからイルカをプレゼントされ、婚姻を承諾したのだと。

どちらにしても、イルカはその忠実さと可愛らしさから、ポセイドーンとアムピトリーテーの結婚に寄与したことになります。「イルカ座」になったのも納得です。

ところで、どうしてアムピトリーテーはポセイドーンからの求婚を拒否したのでしょうか?

アムピトリーテーは神話の中では一切言葉を発していないので想像するしかありません。おそらく、ポセイドーンの中にゼウスと同じ浮気性を感じたのではないでしょうか。

アムピトリーテーの勝利タラヴァル〈アムピトリーテーの勝利〉

ポセイドーンとアムピトリーテーの子がトリトン

トリトンは、日本では手塚治虫氏のマンガ「海のトリトン」から可愛らしいイメージがあります。
しかし、絵画を見るとトリトンは怪物そのもの。また、トリトンはポセイドーンにいつも従っているようです。

Neptune.jpg〈トリトン、ポセイドーンとアムピトリーテー〉

アムピトリーテーとテーセウス伝説

アテーナイの英雄テーセウスがミノタウロスの生贄としてクレータ島に渡った時のこと。

ミーノース王は、テーセウスがポセイドーンの子であることを疑いました。ミーノースは自分の指輪をはずして海に投げ入れ、「本当にポセイドーンの子ならば指輪を取ってくることができるだろう」と言いいました。

そこでテーセウスが海に潜ると、イルカが彼をポセイドーンの王宮に運びました。アムピトリーテーはテーセウスに、ミーノースの指輪と真紅の外套、花冠を授けたといいます。(詩人バッキュリデース、第17歌)

これは、一般的にはテーセウス伝説とは違います。なぜなら、一般的にはテーセウスの父は、アテーナイのアイゲウス王です。

テーセウス伝説とアムピトリーテー〈テーセウス伝説とアムピトリーテー〉

オウィディウスによるアリオンとイルカ座

紀元前7世紀の詩人アリオンがシチリア島や南イタリアの音楽会から故郷に帰る際、彼の持つ報酬に目がくらんだ船員がアリオンを殺害しようとしました。

アリオンは死ぬ前に琴を弾かせて欲しいと願い、船員たちは許します。アリオンが弾き始めると、どこからともなくイルカの群れがやってきて、曲を聞いていました。

アリオンが身を投げると、イルカがその背にアリオンを乗せて故郷に連れ帰ったといいます。その功績で「イルカ座」になったとされます。(ウィキペディア)

しかし、詩人への功績を評価して星座にしたのは、どんな神だったのでしょうか。詩人にその力があるとは思えません。

【イルカ座】
天の川の近くにある星座で、トレミー(プトレマイオス)の48星座の1つ。最も明るい星でも4等星と暗い星座ですが、星々が密集しているため見つけやすいそうです。

イルカ