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女神ケレス(ディーメーテール)と山猫〈女神ケレス(ディーメーテール)と山猫〉

豊穣の女神ケレス、ゼウスに嘆願

豊穣の女神ケレス(デメテル)は、娘ペルセポネの失踪の経緯をニンフのアレトゥーサに聞きました。女神は、ただちに龍の二輪車に乗りオリュンポスに向かいました。娘ペルセポネをさらったのが、ユピテル(ゼウス)の兄プルートー(ハデス)だったからで、ゼウス嘆願に行ったのです。

女神ケレスが娘ペルセポネを探していた時、アテナイで意気消沈しているところをある老人と娘に慰められました。老人の家には病気の若者トリプトレモスがいました。女神はお礼にその若者の病気を治し、植物の種を与え、農業をおしえたのです。

トリプトレモスの種配り

オリュンポスについた女神ケレスは、トリプトレモスに龍の二輪車の手綱をあずけ命じました。
「トリプトレモスよ、この種を荒れ地や休閑地にまきなさい」

トリプトレモスは、ただちにアジアとヨーロッパをめぐり、黒海北方の草原地帯スキュティアの国にやってきました。この国の王はリュンコスといいます。

リュンコス王に素性を尋ねられたトリプトレモスは答えます。
「私はアテナイから来たトリプトレモスといいます。豊穣の女神ケレス様の使者です。女神の贈り物、これらの種を田畑にまけば、秋には実り豊かな食物が得られます」

リュンコス王の野望

これを聞いた蛮地のリュンコス王は、自分が諸々の種を扱えれば、周りの国を食物で支配できるとたくらみます。が、表面上はトリプトレモスを丁重にもてなすことにしました。

そして、トリプトレモスがぐっすり寝込んだところを、剣で刺し殺そうとしました。

あわや、剣が胸に刺さるかと思った瞬間、豊穣の女神ケレスは、王を山猫(リュンコス)に変身させました。
山猫の表記は、ラテン語でも英語でも「lynx」です。

ペルセポネの略奪と四季の誕生

ペルセポネの略奪を見ていたアレトゥーサ