ニオベーの14人の子供の運命は?
女神レートーとその子アポローンとアルテミスを祭る日。テーバイ国王アンピーオーンの妃ニオベーは、7人の息子と7人の娘を大変誇らしく思っていました。
その誇らしさから、アポローンとアルテミスの母レートーを蔑んでしまったのです。
「私には7人の息子と7人の娘がいる」と。
「私は、2人を誇りにしています。お前たちが母さんの尊厳を守ってくれないと......」
と憤慨する女神レートー。
レートーの子アポローンとアルテミスはニオベーを懲らしめるべく、彼女の子供14人をすべて殺しに下界に下りていきます。
ジョムベール〈アポローンとアルテミス、ニオべの子に矢を放つ〉
トロイア王妃ヘカベーは、戦争の犠牲者
「王女ポリュクセナを生け贄として、捧げよ」
トロイア陥落後、ギリシャ軍は帰途につきます。その途中、トロイアの対岸トラキアの港で、突如現れたアキレウスの亡霊。
トロイア戦争で死んだヘカベーの子は、ヘクトール、パリス、デーイポボス。今やヘカベーの唯一の慰みは、一緒に連行されていた娘ポリュクセナ。アキレウスの亡霊は、その娘を自分の犠牲に捧げよと要求したのです。
ヘカベーのもう一人の娘カッサンドラーは、ギリシャ軍総大将アガメムノンの奴隷になっていました。
はたして、ポリュクセナの運命は? そして、さらなる残酷な運命がヘカベーを待ち受けています。
→トロイアの女たち[1]敗戦国トロイアの女たちの悲嘆[ギリシャ悲劇]
→ヘカベ[1]女の中で一番不幸なプリアモス王の妃[ギリシャ悲劇]
ブロンドル〈ヘカベーとポリュクセナ〉
オイディプス王の妃イオカステーは実の母親
「朝は四本足、昼は二本足、夕方には三本足の生き物は何か?」
この謎を解いたオイディプス。後に先王の妻イオカステーと結婚しテーバイ王なり、二男二女の子供をもうけます。
しかし、今のテーバイには疫病が蔓延。その原因を神託に求めると、
「先王を殺した犯人が捕まっていない」とわかりました。
オイディプス王は布告します。
「犯人を捕らえたら、街から追放か、処刑する!」
また、オイディプス王はテーバイの偉大な預言者テイレシアースを呼んで、真相を究明していきます。
究明の先に待つ、オイディプス王と王妃イオカステーの運命は?
→[ギリシャ悲劇]オイディプス王[1]アポロンの神託と地獄
イオカステー〈イメージ〉