〈1話5分で読めるギリシャ神話〉の方針
できるだけ絵画をいれて、神話の世界をイメージしやすくしています。ですが、美しい絵画があっても、神話として面白い物語がない場合もあります。メインではなくてサブといったら良いのでしょうか。
ネレイデスは、サブ的によく出てきますが、メインとしての神話がほとんどないのです。それでも、絵画のモチーフとしては、たくさんの画家に刺激を与えているようです。
ネレイデスは「海の老人」ネレウスとオケアノスの娘ドーリスの娘で、不毛の海の中に生まれました。エーゲ海の海底にある銀の洞窟で父ネレウスとともに暮らし、イルカや半馬半魚の海馬ヒッポカムポスの背に乗って海を移動します。
主なネレイデスには、ポセイドンの妻であるアムピトリテ、英雄アキレウスの母テティス、キュクロプスのポリュペモスに愛されたガラテイアがいます。
ペルセウス伝説では、カシオペアが「わたしの娘アンドロメダーのほうがネレイデスよりも美しい」と言ったことが、妻を侮辱されたようでポセイドンを怒らせてしまいました。
『ウィキペディア』やヘシオドスの『神統記』で〈ネレイデス〉を調べても、多くの名前が出てくるだけで、ギリシャ神話が出てきません。そこで、今回はネレイデスの絵画だけを多くご紹介いたします。
アングル〈ぜウスとテティス〉
モロー〈ガラテイア〉〈アーキスとガラテイア〉参照
〈アルペイオスとアレトゥーサ〉〈アレトゥーサの告白〉参照
最後に、ネレイデスがその背に乗るヒッポカムポス(半馬半魚の海馬)です。
〈ヒッポカムポスに乗るポセイドン〉