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はとバス・日帰りバスツアー 私の体験記
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1話5分で読めるギリシャ神話

ギリシャ神話の神・女神・英雄のエピソードを絵画から分かりやすくまとめています。ギリシャ神話は美術を鑑賞する時、必ずあなたの役に立ち想像力を羽ばたかせてくれます。

イクシオンの車輪

イクシオンの落とし穴
コルネリス・ファン・ハールレム〈イクシオンの落とし穴〉

「ゼウスは、私に甘い!それにヘーラーだって、身を持てあましているに違いない」
イクシオンは、一人ほくそ笑んだ。

イクシオンの落とし穴

イクシオンはディーアと婚約し、豪華な結納品をその父親デーイオネウスに約束しました。デーイオネウスもそれに応え、すでに立派な馬を与えていました。しかし、イクシオンはいつまでたっても、結納品を収めません。その不義理に起こった父親デーイオネウスは、馬を取りかえしました。

「あのポンコツおやじめ!」
それに怒ったイクシオンは、なんということでしょう!逆恨みからデーイオネウスを殺す計画を立てました。使いの者をデーイオネウスのところに行かせ、
「待たせてすみません。結納品を用意しましたので、宮殿までお越しください」
と伝えさせました。その間に宮殿に至る道に落とし穴を作り、真っ赤になった炭火を入れておいたのです。

「奴め、とうとう結納品を用意したか」
と、何も知らないデーイオネウスは喜んでやってきました。そして、落とし穴に落ち焼け死んでしまいました。

イクシオンが、誘惑しようとしたヘーラーにだまされる
ルーベンス〈ヘーラーにだまされるイクシオン〉

ゼウスの思惑、イクシオンの無謀

この仕打ちに神々は怒り、イクシオンを罰するようゼウスに進言しました。妻になったディーアは父を殺されたにもかかわらず、ゼウスにイクシオンの命乞いをしました。ディーアはまれにみる美人。ゼウスはその女好きから、いずれディーアをものにする魂胆から、その望みをかなえました。それだけでなく、天上の宴会にイクシオンを招いたのです。

宴会の日。酒に酔ったイクシオンの頭の中は、とんでもない思いでいっぱいです。
「ゼウスは、私に甘い!それにヘーラーだって、身を持てあましているに違いない。絶対、ヘーラーをものにしてやる」
ゼウスの目を盗んでは、ヘーラーにいやらしい色目を送っていたのです。

イクシオンの本性など、同じ女好きのゼウスにはお見通しです。
「イクシオンめ、結婚式の身内殺しを見逃してやったというのに、我が妃ヘーラーをもたぶらかそうとは見下げ果てたやつだ!」
ゼウスは、雲て作った替え玉(後にネペレーと呼ばれる)を用意し、ヘーラーの寝所に置いておきました。

タルタロスで車輪の罰を受けるイクシオン

宴会を抜け出したイクシオンはヘーラーの寝所に行くと、替え玉のヘーラーを抱き思いを遂げました。まさにその瞬間、ゼウスはその場で彼をとらえました。すぐさまヘルメースを呼んで、イクシオンをムチ打たせました。その後、イクシオンは冥界のさらに下のタルタロスに落とされ、火が燃えさかる車にヘビで括られました。

イクシオンは同じ冥界で石を運び上げる罰を受ける〈シーシポス〉を思い出させます。しかし、シーシポスには気高い精神がありますが、イクシオンは野蛮で好色なだけです。イクシオンが抱いた替え玉ネペレーは、雲でありながらもイクシオンの子である酒と女好きの半人半馬ケンタウロスの祖先を生んだのです。

「覚えてやがれ!ゼウスめ!いつかヘーラーを俺のものにしてやる!」
今も車輪に括られ回転されながら、イクシオンは欲望を捨てていないのです。

〈ルーベンス絵画解説〉イクシオンが、誘惑しようとしたヘーラにだまされる

タルタロスで罰せられるイクシーオーン
〈タルタロスで罰せられるイクシオン〉