1話5分で読めるギリシャ神話

ギリシャ神話の神・女神・英雄のエピソードが、絵画で分かりやすい。また、ギリシャ神話はあなたの美術鑑賞に役立ちます。〈1話5分で読める聖書-アートバイブル

カイロス「チャンスの神は前髪しかない」

(更新日:2021.01.02)

人生には運と不運が何回もめぐってきます。
いくら良い運がめぐってきても、ボーッとしていては逃すだけです。
当たり前ですがチャンスを「チャンス」として確実に捕まえるには、日々準備をしていなければなりません。
たとえば、回転寿司で食べたいネタがあれば、回ってくる前から注意していなければ取り逃すのと同じですね。

チャンスの神には、前髪しかない!
フランチェスコ・サルヴィアーティ〈カイロス〉

「幸運の女神には前髪しかない」

「チャンスの神は前髪しかない」
とも言われるギリシャ神話の神の名はカイロス。元来は女神ではなく、男神です。
絵画ではご覧のようなオヤジですが、したの絵では美少年に描かれています。

「好機はすぐに捉えなければ、後から捉えることはできない」という意味。
後頭部はハゲであるので、髪をつかもうとしてもつかめないからです。

カイロスの風貌、頭の特徴から言われるようになりました。
前髪は長いが後頭部が禿げた美少年として表されており、両足には翼が付いています。

カイロスは、ギリシア語で「機会(チャンス)」を意味する Kαιρός を神格化。
元は「刻む」という意味の動詞に由来しているといいます。
キオスの悲劇作家イオーンによれば、ゼウスの末子とされていますが、母は不明。

オリュンピアにはカイロスの祭壇があったと言います。

ギリシア語には、「時」を表す2つの言葉

καιρός(カイロス)=「時刻」
「機会」や一瞬や人間の主観的な時間を表すこともあり、内面的な時間。
χρόνος(クロノス)=「時間
過去から未来へと一定速度・一定方向で機械的に流れる連続した時間を表現しています。

フランチェスコ・サルヴィアーティ「正義」
フランチェスコ・サルヴィアーティ〈正義〉

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