1話5分で読めるギリシャ神話

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第十七歌 後編:不死の神馬クサントスとパリオス

アウトメドンと不死の駿馬クサントスとパリオス(部分)
アンリ・ルニョー〈アウトメドンと不死の駿馬クサントスとパリオス-部分〉

神馬クサントスとパリオス

ギリシャ、トロイア軍がパトロクロスの遺体の周りで激しい戦いを繰り広げていた頃、パトロクロスに次ぐミュルミドネスの英雄アウトメドンのムチにも優しい言葉にも一切反応せず、神馬クサントスとパリオスは立ちすくんでいました。その瞼からは、今は亡き主人を悲しんで、熱い涙が地上に流れ落ちています。

ゼウスはそれを見下ろして、
「哀れな不死の馬どもよ、死すべき人間の中にあって、死を知るべき運命でもあったか。だが、お前たちが引く戦車にヘクトルが乗ることはない。わしが許さぬ。お前たちにも力を吹き込んでやろう。アウトメドンを無事に船陣まで乗せていけるようにな」

誰も御して戦えぬ神馬の戦車

アウトメドンは、アキレウスの戦車に乗って戦場を駆け回るだけだった。なぜなら、この神馬が引く戦車を御しながら戦えるのはアキレウスと死んだパトロクロスだけである。

それを見ていたミュルミドネス第五隊長のアルキメドンが声をかけた。
「アウトメドンよ、アキレウスの戦車で駆け回るだけで、なぜ戦かおうとしないのか?」
「アルキメドンよ、この戦車に乗ってかつ戦えるのはアキレウスとパトロクロスだけだ。そこで、おぬしに頼む。わしは降りて戦うので、手綱を取ってくれ」
アルキメドンが戦車に乗り込むと、アウトメドンは戦車から降りた。

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ニューエントリー3

第十七歌 前編:パトロクロスの遺体をめぐって

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第十六歌後編:パトロクロス、死す。

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しし座:ネメアの獅子

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