1話5分で読めるギリシャ神話

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第十六歌前編:パトロクロス立つ!

サルペドンの遺体を運ぶタナトスとヒュプノス
ヨハン・ハインリヒ・フュースリー〈サルペドンの遺体を運ぶ死と眠りの神〉

パトロクロスの義憤!

「パトロクロスよ、どうしたのだ、小娘のように涙を流して。何か私に、あるいはミュルミドネス勢に伝えたいことでもあるのか」

「どうかアキレウスよ、気を悪くしないでください。ギリシャ軍を襲った苦難は、それほど激しいものなのです。だから、今あなたが抱いている怒りなど忘れてほしい。神のお告げか、ゼウスの伝言を母神テティス様があなたに告げたのか、そのため今はじっと動かないのか。

なら、私にミュルミドネス勢を貸していただき、即刻戦場に送ってください。また、あなたの武具も貸してください。さすれば、ギリシャ勢はつかのまでも息をつけ、トロイア勢はあなたが出陣したと恐れ、引き上げるかもしれません」

アキレウスの忠告

「神のお告げでも、ゼウスの伝言を母から聞いたわけでもない。アガメムノンから正当な扱いを受けなかったから、怒っているだけだ。しかし、いつまでも怒っているわけにはいかぬ。
パトロクロスよ、そなたは私の武具をつけ、ミュルミドネス勢を率いて戦場に向かってくれ。

しかし、これから言うことはしっかり肝に銘じて、その通りにしてもらいたい。
いったん敵を船陣から駆逐したなら、すぐ引き上げてこい。調子に乗って、トロイアの城門まで追撃してはならぬ。オリュンポスの神、とりわけアポロンが介入してくる恐れがある」

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