1話5分で読めるギリシャ神話

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ヘラクレスの功業3・4・5

ケリュネイアの鹿
ルーカス・クラナッハ〈ケリュネイアの鹿〉

功業3 ケリュネイアの鹿

3番目の功業は、ケリュネイアの鹿を捕えることです。
女神アルテミスがリュカイオン山中で見つけた黄金の角と青銅のひづめを持つ5頭の牡鹿。女神は4頭を捕まえて、自分の戦車を引かせました。が、最後の1頭は狩猟の女神ですら、その脚の速さから捕まえられません。
女神は殺すことを禁じていましたので、得意の弓で射ることはできません。そのため、1年間も追い続けてやっと捕まえると、女神アルテミスに捧げました。

功業4 エリュマントスの猪

次の功業は、エリュマントス山に棲み、田畑、農村を荒らして回る大猪を捕まえること。
ヘラクレスはエリュマントス山の近くのポロエーまでくると、ケンタウロス族のポロスに歓待を受けました。このポロスはケンタウロス族の秘蔵酒を持っていたのですが、ヘラクレスはその酒を無理やり出させて飲んでしまいました。その結果、ケンタウロス族との戦いになりました。
ケンタウロス族の中には、ヘラクレス自身をはじめ、イアソーン、アキレウスなどの師をつとめた名声あるケイローンがいました。ヘラクレスは誤って、かつての師ケイローンをヒュドラーの毒矢で射ってしまいました。ケイローンは激しく苦しみましたが、ゼウスの父クロノスの子である彼には死ぬことはできません。とうとう痛みに我慢しきれず、ケイローンはゼウスに頼んで〈不死の力〉をプロメーテウスにゆずり、安らかに眠りにつきました。
ケイローンの死を惜しんだゼウスは、彼を『いて座』にしました。

エリュマントスの猪のほうは、ヘラクレスは雪原に追い込む罠を仕掛け、首尾よく生け捕りにしました。

エリュマントスの猪
ルイス・トゥアイロン〈エリュマントスの猪〉

功業5 アウゲイアース牛小屋掃除

エーリスの王アウゲイアースは3000頭の牛を飼っていました。が、その牛小屋は30年間も掃除されたことがありません。
ヘラクレスはアウゲイアースに「1日で掃除したら、牛の10分の1をもらいたい」と提案し、アウゲイアースはこれを了承しました。ヘラクレスはアルペイオスとペネイオスの2つの河を牛小屋に引き込んで、たった1日で30年分の汚物を流してきれいにしました。が、アウゲイアースはこの約束を反故にしたため、後にヘラクレスに攻略されました。
課された仕事で報酬を望んだとして、エウリュステウス王は10の功業に数えませんでした。

ヘラクレスの功業6 ステュムパリデスの怪鳥/功業7 クレタの牡牛/功業8 ディオメデスの人食い馬

アルペイオス川の流れを変えるヘラクレス
フランシスコ・デ・スルバラン〈アルペイオス川の流れを変えるヘラクレス〉