1話5分で読めるギリシャ神話

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魔女の神話 ベスト3

魔女の神話 ベスト3

天真爛漫で、自分勝手な魔女メーディア

メーディアはいい意味でも悪い意味でも、純粋です。イアソーンに一目惚れし、父親に反しても黄金の羊の皮を取る手助けをし、イアソーンと一緒に逃げました。この時、弟も連れて行きます。

しかし、父の追っ手が近づいてくると、弟を殺し切り刻んで海に捨てます。追っ手が弟のバラバラな体を集める時間を作り、その間に逃げようとしたのです。殺した弟への感情は、何もありません。しかし、このことがイアソーンと周りの人間には、不気味に思われてしまいました。一目惚れしたイアソーンにも裏切られてしまいます。

そして、イアソーンとの間の二人の子供を殺して逃げます。逃げた先アテーナイで領主テーセウスの父アイゲウス王と結婚します。そこへ他国で成人したテーセウスが戻ってくると、自分にとって都合が悪いとテーセウスを殺そうとします。

このように、メーデイアは自分の勝手で平気で人を殺します。

アルゴー船の遠征 4 イアソーンの復讐とメーデイアの逃亡

テーセウス物語 前編 ミノタウロスと王女アリアドネー

イアソーンとメーディア
〈メーディアに対する永遠の愛を誓うイアソン〉

魔女キルケには抱かれたい!

「悪女の深情け」という言葉はありますが、「魔女の深情け」という言葉はあるのでしょうか。魔女キルケは情の深い魔女に見えます。ゼウス(実はアテーナ)に止めろと言われるまで、オデュッセウスの世話をし、子供も作ってしまいます。

また、魔女であるから、自然の理もよく知っています。死後の世界までよく理解しています。オデュッセウスが冥界で預言者テイレシアスから助言を得られるよう計らい、その手順まで詳しく教えます。

なぜ、魔女キルケはオデュッセウスに恋したのでしょうか?
彼女を負かした唯一の人物がオデュッセウスだったからでしょうか。でも、オデュッセウスはあらかじめヘルメースに、魔女キルケをやっつける方法を全て教わっていたのです。彼女ほど知識がある魔女には、わかっていたはずです。

きっと、英雄オデュッセウスの部下思いと人前でもハラハラ泣く性格を一目で見抜いたからに違いありません。

魔女キルケ

オデュッセウスから学ぶ男泣き

オデュッセウスの「ハシゴ女」

魔女キルケ
ジョン・W・ウォーターハウス〈魔女キルケ〉

あなたの、私の運命の糸は彼女らの手に

運命の女神モイライ。モイラとは「割り当て」という意味で一人称。複数形が「モイライ」。

運命の女神モイライ三姉妹は上から、

クロトー「紡ぐ者」運命の糸を誕生からつむぎ出す
ラケシス「運命の図柄を描く者」その糸の長さや太さを割り当てる
アトロポス「不可避のもの」最後に糸を断ち切り死をもたらす

運命の3女神が魔女という範疇に入るかどうかは疑問ですが、絵画に表現された彼女たちは魔女そのものです。一般的にも、運命は死の恐怖などからとても人気があります。というか、いいにつけ悪いにつけ、人は運命をとても気にかけます。占いに人気があるのもよくわかります。

あの大神ゼウスだって、彼女らには一目置いています。ギガントマキアの戦いで、ゼウスは唯一の敗北をした時、彼女たちに助けれていますから。

運命の3女神モイライ

運命の女神アトロポス
フランシスコ・デ・ゴヤ〈運命の女神アトロポス〉