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1話5分で読めるギリシャ神話

ギリシャ神話の神・女神・英雄のエピソードを絵画から分かりやすくまとめています。ギリシャ神話は美術を鑑賞する時、必ずあなたの役に立ち想像力を羽ばたかせてくれます。

英雄テーセウスは、おっちょこちょい?

テーセウス
〈英雄テーセウスですが...〉

「おっちょこちょい」とは?
薄っぺら、軽はずみ、浅はか、軽薄。また、そういう人のことも意味します。

ギリシャ神話上、テーセウスはヘラクレス、アキレウスと並ぶ英雄です。が、お坊ちゃん育ちですので、軽はずみで軽薄、屈託がなく素直(すなお)な面も持ち合わせています。そんな、エピソードを紹介したいと思います。

アテナイの王になって、2度目の妻パイドラーが死んだ同じ頃、親友ペイトリオスの奥さんヒッポダメイアも死にました。

そこで、ふたりは相談します。
ペイトリオス
「どうだろう、あのゼウスの娘でも新しい奥さんにしたら、
な〜んかよくない?」
テーセウス
「うん、いいかも!」
ペイトリオス
「おれ、冥界の王妃ペルセポネーがいいな。
あの愁いのある顔が、なんとも魅力的なんだ?」
テーセウス
「おれは、スパルタの美少女ヘレネーがいいな」

この時点で2人ともアウト!

ペルセポネーは、すでに冥界の王ハーデースの妃です。ペイトリオスって、他人のものを奪うのが好きなのかもしれません。そもそも、彼はテーセウスの牛を盗みにきて、2人は親友になったのです。また、テーセウスは「ロリコン」かもしれません?この頃のヘレネーは、まだ10代半ばでした。

で、2人はどうしたかというと、なにも考えず実行あるのみ。もともと、この2人は英雄です。誘拐ぐらいは簡単なことだったのでしょう。スパルタからヘレネーを誘拐してきました。スパルタともめるのは嫌でしたので、ヘレネーをテーセウスの母アイトラーにあずけ、隠しました。

※くじで、ヘレネーはテーセウスのものになったとも言われています。その後、ペルセポネーを選んだのは、ゼウスの「わが娘でもっとも高貴なペルセポネーをなぜ妻としないのか」との神託からでした。が、ゼウスが兄ハーデースの奥さんペルセポネーをすすめたとは、ちょっと疑問です。

テーセウスとペイトリオス、冥界へ

冥界から戻ってきたのは、あのヘラクレス、オルフェウス、オデュッセウス、シーシュポスで、数少ないです。なにしろ、忘却の河ステュクスを渡れても、番犬ケルベロスが門を守っています。この4人はかなりの苦労をしています。だが、テーセウスとペイトリオス2人にとっては、冥界にいくのも簡単だったのでしょうか?何事もなかったかのごとく、詳しい言い伝えはありません。

とまれ、2人は冥界の宮殿につき、王ハーデースの前にもうでました。

ペイトリオス
「あの〜、王様の奥さんペルセポネー様をわたしの妻にしたいのですが?」
テーセウス
「こいつはいい奴なんで、なんとか望みをかなえてやりたいんです」
ハーデース
「まぁ、まぁ、せっかく冥界まで来たのだから、ゆっくりしてくれ。ごちそうでもしよう。まずは、そこの椅子に座ってくれ」

忘却の椅子

ゼウスの兄である冥界の王ハーデース、抜かりがありません。
この椅子が、なんと「忘却の椅子」でした。
テーセウスとペイトリオス
「なんか、ぼ〜っとしてきたな〜...」
そのまま2人は記憶をなくし、椅子に座ったまま動けなくなりました。

4年後、ケルベロスを地上に連れてくる功業12の時に、ヘラクレスがテーセウスだけは助けだしました。どうも、ペイトリオスはそのままであったようです。助けられたテーセウスもアテナイに帰ってみれば、ヘレネーはすでに彼女の兄弟に連れ戻され、アテナイの王座も奪われていました。

インモータルズ - 神々の戦い
あの英雄テーセウス、映画『インモータルズ - 神々の戦い』では大活躍でした。テーセウスを演じたのは、『マン・オブ・スティール』『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』のスーパーマン役、ヘンリー・カヴィルでした。あの『300』のスタッフが作り上げた、ストップ・モーション的動きが、ダイナミックさを出していました。

テーセウス物語 前編

テーセウス物語 後編