ギリシャ神話に登場する3人の母親、ニオベ、イオカステ、ヘカベの物語は、母親たちの愛と悲しみを描いたものです。
- ニオベは14人の子供を誇りに思い、その自慢が神々の怒りを招きます。
- イオカステは夫が自分の実の息子であったことを知り、苦悩します。
- ヘカベーはトロイア戦争で多くの子供たちを失い、最後の娘をアキレウスの亡霊に生け贄として捧げるよう要求されます。
ニオベの14人の子供の運命は？
女神レトとその子アポロンとアルテミスを祭る日、テーバイ国王アンピオンの妃ニオベは、7人の息子と7人の娘を誇らしく思っていました。
しかし、その誇りから、彼女はアポロンとアルテミスの母であるレトを侮辱してしまいました。
「私は2人を誇りにしています。お前たちが母さんの尊厳を守ってくれないと...」と憤慨する女神レト。
果たして、ニオベと彼女の子供たちの運命は？
ジョムベール〈アポロンとアルテミス、ニオべの子に矢を放つ〉
オイディプス王の妃イオカステは？
オイディプスは、「朝は四本足、昼は二本足、夕方には三本足の生き物は何か？」という謎を解きました。彼は後にイオカステと結婚し、子供たちも育てました。
しかし、テーバイには疫病が広がりました。神託によると、この災いの原因は、先王の殺害犯が捕まっていないことでした。
オイディプス王は、犯人を捕らえたら追放か処刑すると宣言しました。さらに、テーバイの預言者テイレシアスを呼び、真相を明らかにしようとしました。
その結果、救いようがない悲劇がオイディプスとイオカステを翻弄します。
イオカステ〈イメージ〉
トロイア王妃ヘカベの過酷な運命
トロイアが陥落し、ギリシャ軍が帰路につく中、トラキアの港でアキレウスの亡霊が現れます。
ヘカベーの子供たち、ヘクトル、パリス、デイポボスはすでに亡くなっており、唯一の慰めである娘のポリュクセナが連れて来られています。アキレウスの亡霊は、彼女を生け贄に捧げるよう要求します。
ヘカベのもう一人の娘であるカッサンドラは、ギリシャ軍のアガメムノンの奴隷として生きています。ポリュクセナの運命や、ヘカベの待つ運命はどうなるでしょうか？
ブロンドル〈ヘカベーとポリュクセナ〉
