1話5分で読めるギリシャ神話

ギリシャ神話の神・女神・英雄のエピソードが、絵画で分かりやすい。また、ギリシャ神話はあなたの美術鑑賞に役立ちます。〈1話5分で読める聖書-アートバイブル

【ヘラクレスの難業】1:ネメアの獅子退治

(更新日:2021.11.17)

ミュケーナイ王エウリュステウスに仕え、10の功業を果たせ
ヘラクレスの人生は、この功業(難行)をはたす人生だったと言えるかもしれません。それほどまでにゼウスの妃ヘーラーの怒りは凄まじかったのです。
最後に彼(人間の部分)が死ぬ時になって、ヘーラーはやっと許し、彼が天に登ると娘へーベーを妻として与えます。

ネメアの獅子退治
ルーベンス〈ネメアの獅子退治〉

難業1 ネメアの獅子退治

ヘラクレスは養父アムピトリュオーンの国テーバイを助けて、オルコメノスの軍と戦い、これを倒しました。テーバイ王クレオンは娘メガラーを妻としてヘラクレスに与え、メガラーは3人の子供を生みました。

ゼウスの妻ヘーラーがこれに怒り、ヘラクレスに狂気を吹きこみます。そして、ヘラクレスは我が子3人とも殺し、悲しんだメガラーは自殺しました。

正気にかえったヘラクレスは、罪を償うためにデルポイに赴き、アポローンの神託をうかがいました。

ミュケーナイ王エウリュステウスに仕え、10の難業を果たせ

難業の1つ目「ネメアの獅子退治」

この獅子は、硬い毛皮と鋼鉄の牙や爪を持っていましたので、剣や槍、弓矢ではその皮を貫くことができません。ヘラクレスは素手で戦うしかありません。

また、この獅子が住んでいる洞くつには2つの入り口があります。ヘラクレスは逃げられないように1つの入り口をふさいで、もう1つの入り口から中に入りました。そして、素手でネメアの獅子を締め上げ、倒したのです。

獅子の皮を獅子の爪で裂き、ヘラクレスは身にまといました。また、その頭を兜としてもかぶりました。そのため、絵画では、コンボウを持ったヘラクレスは、この格好で描かれることが多いのです。当然ですが、ネメアの獅子退治ではこの格好ではなく裸体です。

女神ヘーラーはネメアの獅子をあわれみ、〈しし座〉としました。

ヘラクレスの難業2 ヒュドラーの退治

ネメアの獅子退治
フランシスコ・デ・スルバラン〈ネメアの獅子退治〉

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