ペルセウスとアンドロメダ
(更新日:2023.03.25)
パオロ・ヴェロネーゼ 〈アンドロメダを救うペルセウス〉
ペルセウス「あの美女を助けたい!」
メドゥーサを倒したペルセウスは、母が待つセリポス島へ飛んで帰るところでした。その時、美女が鎖で岩場にくくり付けられているが見えました。
また、その岩場から少し離れたところを、海獣がまさに美女を目指して泳いでいるのも見えました。美女はエチオピアの王女アンドロメダといい、エチオピアのケフェウス王とカシオペア王妃の娘でした。王と王妃もその場におりましたが、うろたえているばかり。
ケフェウスの弟のフィネウスというアンドロメダの婚約者もいましたが、なんということでしょうか! 彼は岩場のかげに隠れている臆病者です。
ペルセウスは王と王妃に「娘さんを助けたら、私の妻にもらい受けてもいいだろうか?」と言い、二人の了承を得ました。フィネウスは快く思いませんでしたが、どうすることもできません。
なぜ、アンドロメダは生贄になっていたのか?
「私やアンドロメダの美しさには、海のニンフですらかなわないでしょう!」
と、かつて王妃カシオペアが口をすべらせて言ったのです。
この海のニンフは海神ポセイドーンの50人の孫娘で、ネーレイデスと言います。この言葉を聞いた彼女らは腹を立て、ポセイドーンに苦情を言いました。カシオペアに罰を与えることを要求したのです。
ポセイドーンは、鋭い牙を持った海獣ティアマトを放ちました。このティアマトは、星座の鯨座です。
ペルセウスは飛び立つと、海獣ティアマト目指します。ティアマトに近づくと、その固い鱗(うろこ)の間から、女神アテーナから借りた剣で急所を刺しました。ティアマトはあっけなく死んでしまいました。一説には、ペルセウスがメドゥーサの首をかがげて、石に変えたとも言われています。
ペルセウスの結婚式とメドゥーサの首
ペルセウスとアンドロメダは、結婚することになりました。当日、元婚約者のフィネウスとその手下がアンドロメダを取り戻そうと、結婚式場に乗りこんできました。
しかし、ペルセウスはメドゥーサの首を取り出すと、彼らをみな石に変えてしまったのです。その後、ペルセウスとアンドロメダは、ペルセウスの母ダナエーがいるセリポス島に一緒に行きました。
ペルセウスはメドゥーサ退治を命じたポリュデクテス王に面会すると、メドゥーサの首をつきつけて石にしてしまったのです。そして、かつて自分と母を助けてくれた恩義あるディクテュスを新たな王にしました。ディクテュスは、ポリュデクテス元王の弟です。
その後、ペルセウスはアンドロメダと母ダナエーと共にアルゴスに帰国。神託を恐れたアルゴス王アクリシオスは逃亡し、ペルセウスがアルゴスの王となったのです。
ペルセウスはラリッサの競技会に出場し、円盤を投げたところ、老人に当たってしまいました。なんとこの老人こそアクリシオス王で、こうして神託は実現したのです。
ジョルダーノ〈ペルセウス、フィネウスとその手下と戦う〉