※本ページにはプロモーションが含まれています。

ネメアの獅子退治ルーベンス〈ネメアの獅子退治〉

ヘラクレスの狂気

ヘラクレスは養父アムピトリュオーンの国テーバイを助けて、オルコメノスの軍と戦い、これを倒しました。テーバイ王クレオンは娘メガラーを妻としてヘラクレスに与え、メガラーは3人の子供を生みました。

ゼウスの妻ヘラがこれに怒り、ヘラクレスに狂気を吹きこみます。そして、ヘラクレスは我が子3人とも殺し、悲しんだメガラーは自殺しました。

正気にかえったヘラクレスは、罪を償うためにデルポイに赴き、アポロンの神託をうかがいました。

ヘラクレスの難業1 ネメアの獅子退治

この獅子は、硬い毛皮と鋼鉄の牙や爪を持っていましたので、剣や槍、弓矢ではその皮を貫くことができません。ヘラクレスは素手で戦うしかありません。

また、この獅子が住んでいる洞くつには2つの入り口があります。ヘラクレスは逃げられないように1つの入り口をふさいで、もう1つの入り口から中に入りました。そして、素手でネメアの獅子を締め上げ、倒したのです。

獅子の皮を獅子の爪で裂き、ヘラクレスは身にまといました。また、その頭を兜としてもかぶりました。そのため、絵画では、コンボウを持ったヘラクレスは、この格好で描かれることが多いのです。当然ですが、ネメアの獅子退治ではこの格好ではなく裸体です。

女神ヘラはネメアの獅子をあわれみ、〈しし座〉としました。

>>ヘラクレスの難業[2]ヒュドラの退治

ネメアの獅子退治デ・スルバラン〈ネメアの獅子退治〉