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ギリシャ側の神々〈ギリシャ側の神々〉

あらすじ

ついにアキレウスが戦場に立つと、ゼウスは女神テミスに命じて神々をオリュンポスへ招集しました。

ゼウスは自らは戦いに介入せず、神々がそれぞれトロイア側とギリシャ側に分かれて戦場を助けることを許します。こうして神々もまた戦争に関わることになりました。

ギリシャ側にはヘラ、アテナ、ポセイドンらが加わり、トロイア側にはアポロンやアレス、アフロディテらが味方します。

さっそくアポロンはトロイアの勇将アイネイアスを鼓舞し、アキレウスとの戦いへ向かわせようとしました。

一方ヘラはその動きを見抜き、アキレウスを助けるための備えを神々に呼びかけます。

ゼウス、神々をオリュンポスに集める

ついにアキレウスが戦場に立ちました。その姿を見届けたゼウスは、女神テミスに命じて神々をオリュンポスへ招集させます。

世界を取り囲む大河の神オケアノスだけを除き、ほとんどすべての神々がゼウスの館に集まりました。

真っ先に口を開いたのは海神ポセイドンです。
「雷光の神ゼウスよ、なぜわれわれを招集されたのですか」

ゼウスは答えました。
「ポセイドンよ、わしの意図は分かっているだろう。これからはわしは動かず、戦いを見守るだけにする。そなたたちはトロイア側であろうとギリシャ側であろうと、思うままに動けばよい。

だが覚えておけ。アキレウスが立ち上がった以上、このままでは運命を越えてトロイアを滅ぼしてしまうかもしれぬ。それは定められていないことだ」

こうしてゼウスは、神々がそれぞれ好きな側に加勢することを許したのです。

神々、トロイア側とギリシャ側に分かれる

こうして神々もまた戦いに加わることになりました。

ギリシャ側についた主な神々は、ヘラ、アテナ、ポセイドン、ヘルメス、ヘパイストスなどです。

一方トロイア側についた主な神々は、軍神アレス、アポロンと妹アルテミス、母レト、そして愛の女神アフロディテでした。

神々はそれぞれ自分の味方を鼓舞し、ときには自ら戦場に降り立って戦いに介入します。こうして戦場は、人間だけでなく神々も入り乱れる大戦となりました。

トロイア側の神々〈トロイア側の神々〉

アポロン、アイネイアスを戦いへ導く

さっそくアポロンはプリアモス王の子リュカオンの姿を借り、トロイアの勇将アイネイアスの前に現れます。

「アイネイアスよ、かつておぬしはアキレウスと一騎打ちをすると豪語していたではないか。その勇気は今どこへ行った。今こそ戦う時ではないのか」

アイネイアスは慎重に答えました。
「なぜ私をアキレウスと戦わせようとする。私は一度あの男に追われたことがある。あの時はゼウスが助けてくださったから助かった。それにアキレウスのそばにはいつも女神アテナがいる。あの女神がいる限り、誰も彼に太刀打ちできぬ」

しかしアポロンはさらに言葉を重ねます。
「アイネイアスよ、おぬしの母はオリュンポス十二神の一柱アフロディテではないか。それに比べれば、アキレウスの母は海神ネレウスの娘テティスにすぎぬ。血筋ではおぬしが勝っている」

こうしてアポロンは、巧みにアイネイアスを戦いへと駆り立てました。

ヘラ、神々の動きを見抜く

その様子を見ていたヘラは、すぐに気づきます。

「ポセイドン、アテナよ。アイネイアスがアキレウスへ向かっている。アポロンが彼を鼓舞したのだ。われらの誰かが行き、アキレウスが気後れしないよう助けるべきではないか」

するとポセイドンが答えました。
「ヘラよ、そう腹を立てなさるな。わしは他の神々と争う気はない。しかしアレスかアポロンがアキレウスを押さえ込もうとするなら、その時はわれらも動こう。向こうの神々がわれらより弱いのは明らかなのだから」

こうして神々もまた、トロイア戦争の運命を左右する戦いへと加わろうとしていました。