1話5分で読めるギリシャ神話

ギリシャ神話の神・女神・英雄のエピソードが、絵画で分かりやすい。また、ギリシャ神話はあなたの美術鑑賞に役立ちます。〈アートバイブル〉も、絵画でわかりやすい聖書です。

おとめ座:少女A

おとめ座

(2016年:8月24日〜9月23日生まれ)
ギリシャ神話の「おとめ座」には、大神ゼウスあるいは他の神々によって、ある少女が何らかの理由で天に上げられ「おとめ座」になったというエピソードがありません。

ハッキリした説がありませんが、3人の候補がいます。

1. てんびん座のアストライアーとする説
2. 大地と豊穣の女神デーメーテール
3. デーメーテールの娘ペルセポネー

アストライアーには『てんびん座』の神話がありますので、他の候補のほうがふさわしいと私は思います。
デーメーテールとその娘ペルセポネーは、冥界の王ハーデースがペルセポネーを誘拐して、その妃にしたという神話があります。娘を捜して世界中を歩き回った母デーメーテールの感動的な物語です。ですが、これも「おとめ座」の起源とは結びつきません。

Virgo2.jpg
α星:スピカ (Spica) は、おとめ座で最も明るい恒星で、全天21の1等星の1つ

このようにしっかりといた神話がない以上、「おとめ座」の姿から推測してみましょう。
上の「おとめ座」の絵を見ると、右手には「エルアの葉」と呼ばれるナツメヤシの葉、左手には「麦穂」を持っています。「麦穂」は、大地の恵みを表しています。ですので、大地女神デーメーテールがふさわしいのではないかと思います。しかし、母なる大地のイメージですので、「おとめ」のイメージではありませんね......

ウキペディアによると、「おとめ座」の由来は、古代メソポタミアにさかのぼります。
『古代メソポタミアに由来する。そこでは Furrow(畝)とFrond(葉)の2つの星座があり、2人の女性が描かれていた。「畝」は隣のしし座の尾と鞭、または麦穂を持ち、「葉」は「エルアの葉」と呼ばれるナツメヤシの葉を持っていた。のちのヨーロッパではこれらが統合され1人の女性になり、それぞれの手に麦穂と葉を持つようになった。』

このように、「おとめ座」には特定される候補がなく、「少女A」としておくのが良いかと思います。

おとめ座2016年の星模様|石井ゆかりの12星座占い 今週の星模様

デーメーテール
シモン・ヴーエ〈デーメーテール:ローマ神話ではケレース〉