1話5分で読めるギリシャ神話

ギリシャ神話の神・女神・英雄のエピソードが、絵画で分かりやすい。また、ギリシャ神話はあなたの美術鑑賞に役立ちます。姉妹サイト〈絵画で分かりやすい旧約聖書・新約聖書

ヘラクレスの功業1

ネメアの獅子退治
ルーベンス〈ネメアの獅子退治〉

功業1 ネメアの獅子退治

ヘラクレスは養父アムピトリュオーンの国テーバイを助けて、オルコメノスの軍と戦い、これを倒しました。テーバイ王クレオンは娘メガラーを妻としてヘラクレスに与え、メガラーは3人の子供を生みました。

ゼウスの妻ヘーラーがこれに怒り、ヘラクレスに狂気を吹きこみました。そして、ヘラクレスは我が子3人とも殺し、悲しんだメガラーは自殺しました。

正気にかえったヘラクレスは、罪を償うためにデルポイに赴き、アポローンの神託をうかがいました。

ミュケーナイ王エウリュステウスに仕え、10の功業を果たせ

功業の1つ目が、この「ネメアの獅子退治」。

この獅子は、硬い毛皮と鋼鉄の牙や爪を持っていますので、剣や槍、弓矢ではその皮を貫くことができません。ヘラクレスは素手で戦うしかありません。
また、この獅子が住んでいる洞くつには2つの入り口がありました。ヘラクレスは逃げられぬように1つの入り口をふさいで、もう1つの入り口から中に入りました。そして、素手で獅子を締め上げ、倒したのです。

獅子の皮を獅子の爪で裂き、ヘラクレスは身にまといました。また、その頭を兜としてもかぶりました。そのため、絵画では、コンボウを持ったヘラクレスは、この格好で描かれることが多いのです。当然ですが、ネメアの獅子退治ではこの格好ではなく裸体です。

女神ヘーラーは、ネメアの獅子をあわれみ、〈しし座〉としました。

ヘラクレスの功業2 ヒュドラーの退治

ネメアの獅子退治
フランシスコ・デ・スルバラン〈ネメアの獅子退治〉プラド美術館