1話5分で読めるギリシャ神話

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ギリシャ神話ホームゼウス|【ギガントマキア】オリュンポスの神々vs巨人族

【ギガントマキア】オリュンポスの神々vs巨人族

(更新日:2021.11.23)


ジュリオ・ロマーノ〈ギガントマキア〉

ギガンテスは、神々だけでは滅ぼせない

ギガース(巨人)の複数形が、ギガンテス。ヘシオドスによれば、天空神ウラノスがクロノスによって生殖器を切断された時に流れでた血が大地ガイアに滴って、そこから生れたとされています。

ホメロスによると、その王はエウリュメドーンといい、後代ではギガンテスは頭と顎から濃い毛を生やし、腰から下は竜の姿であったとも言われています。

一説では彼らはプレグライに、一説ではパレーネー(トラーキアのカルキディケー半島のーつ)に生れました。プレグライはパレーネーと同一で、その古名との説もあります。

〈ギガンテスは神々だけでは滅ぼせない〉という予言がありました。それを知っていたゼウスは、アルクメネーに半神半人のヘラクレスを生ませていたのです。ぜウス、さすが深慮遠謀です。

ガイアもこれを知って、ギガンテスが人間によっても滅ぼせないようにするために薬草を探しました。そこでゼウスは太陽、月、曙に天に登ることを禁じ、薬草を先に探しだし刈り取りました。


グイド・レーニ〈ギガントマキア〉

ギガントマキア勃発

ギガンテスは山脈や島々などを引き裂きながら進軍し、巨岩や山を激しく投げ飛ばしつつオリュンポス山を攻撃しはじめました。オリュンポスの神々も応戦します。ティタノマキア以来の宇宙の存亡をかけた戦いが始まったのです。

ギガンテスのアルキュオネウスは自らの生誕の地であるパレーネーに触れているかぎり無敵でけっして倒されることがありません。そこで、ゼウスは彼をパレーネーから外に引きずり出して殺しました。

ポルピュリオーンはヘラクレスと女神ヘーラーにむかってきましたが、ゼウスがヘーラーに対する欲情を彼に起させ、彼が女神の衣を引き裂いて手込めにしようとした時、ゼウスは雷霆(らいてい)を投げ、ヘラクレスが矢で射殺しました。

エピアルテースは左眼をアポローンに、右眼をヘラクレスに射られて死にます。エウリュトスはディオニュソスがテュルソス杖で、クリュティオスはヘカテーが炬火(たいまつ)で、ミマースはへーパイストスが熔鉱を投げつけて殺しました。

アテーナはエンケラドスの上にエトナ火山を投げつけて下敷きにし、パラースの皮をはいで戦闘の際に身につけました。ポセイドーンは、ニーシュロス島をポリュボーテースの上に投げて下敷きにしました。

へルメースはハーデースのかくれ帽をかぶって、ヒッポリュトスを殺し、アルテミスはグラティオーンを殺します。

運命の女神モイライさえも参戦し、アグリオスとトオーン(またはトアース)を銅の梶棒で殺しました。

その他のギガンテスは、ゼウスが雷霆(らいてい)で撃ち、その後ヘラクレスが瀕死の状態の彼らを矢でとどめをさしました。こうして、ゼウスとオリュンポスの神々は、ティタノマキア以来の戦いに勝利したのです。

この戦いの後、大地女神ガイアはギリシャ神話史上最強の怪物テューポーンを産み落とし、ゼウスに最後の戦いを挑みます。

▶︎【テューポーン】ゼウス生涯一度の敗北!最強の怪物

ギガンテスと他の巨人たち

ギガンテスは巨人族ですが、他の巨人(ティーターン神族、ヘカトンケイル、キュクロプス、アローアダイ)とは違います。100の手を持つヘカトンケイルとキュクロプスは、ティタノマキア(ティーターン神族との戦い)の時にオリュンポスの神々を助けました。

▶︎【ティタノマキア】ゼウス神々の王に

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