1話5分で読めるギリシャ神話

ギリシャ神話の神・女神・英雄のエピソードが、絵画で分かりやすい。また、ギリシャ神話はあなたの美術鑑賞に役立ちます。〈1話5分で読める聖書-アートバイブル

運命の3女神:クロトー、ラケシス&アトロポス

(更新日:2021.03.06)

人間の運命と寿命は、3人の女神モイライが司っています。モイラとは「割り当て」という意味で、モイライはその複数形です。
彼女たちは、大神ゼウスと「不変なる掟」の女神テミス、あるいは「夜」の女神ニュクスとの子だとする説があります。

A Golden Thread(運命の糸)
ジョン・M・ストラドウィック〈運命の糸〉

3女神:クロトー、ラケシス、アトロポスの役割

クロトー(紡ぐ者):運命の糸を紡ぎだす
ラケシス(運命の図柄を描く者):運命を割り当たる
アトロポス(不可避の者):死の瞬間にその糸を断ち切る

神々ですら、彼女たちが下した運命には逆らうことができません。ただ、大神ゼウスだけは彼女たちに運命の力を与えたとも言われているので、運命を変えることができるようです。

ヘカテーあるいは運命の3女神
ウィリアム・ブレイク〈死の女神ヘカテー or 運命の3女神〉

ゼウス、自分の運命から逃れた

天空の神ウラノス、その子でゼウスの父神クロノスは、それぞれ自分の子に王権を奪われるとの運命があり、その通りになりました。

ただゼウスだけは、同じように自分の子に王権を奪われるとの運命にありましたが、プロメテウスとの和解(?)でその秘密を事前に知り、王権を自分の子に奪われることはなかったからです。

アキレウスの母、女神テティスと子を持つと、その子に王権を奪われる運命がありました。
しかし、ゼウスは自分の子に王権を奪われることはありませんでした。

運命の3女神と「無常の果実」

運命の3女神はギガントマキア(オリンポスの神々vs巨人族との戦い)に参戦し、青銅の棍棒でアグリオスとトオーンという2人の巨人を殺しています。また、究極の怪物テューポーンをだまして「無常の果実」を食べさせ怪物の力を奪い、ゼウスの勝利に貢献したといわれています。

運命の三女神
ポール・トゥマン〈運命の三女神〉

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