1話5分で読めるギリシャ神話

ギリシャ神話の神・女神・英雄のエピソードが、絵画で分かりやすい。また、ギリシャ神話はあなたの美術鑑賞に役立ちます。〈アートバイブル〉も、絵画でわかりやすい聖書です。

やぎ座:アイギパーン

シューリンクスをとらえるパーン
ヤン・ブリューゲル 父〈シューリンクスをとらえるパーン〉ナショナル・ギャラリー

(12月22日〜1月20生まれの人)

牧神パーンと葦笛シューリンクス
シューリンクスは、美しいニンフ。森にすむサテュロスや妖精にたいそう愛されていました。彼女は女神アルテミスを崇拝していて、狩りばかりしていて、誰の愛も受けようとはしません。狩りの衣装を身に着けたシューリンクスは、女神と見まごうばかりの美さです。ただ違うところは、女神の弓は銀でできていましたが、彼女の弓は角でできていました。

ある日のこと、シューリンクスは狩りの帰りにパーンに言いよられ、口説かれました。彼女は逃げましたが、追ってきたパーンに川のところで追いつかれてしまいました。もう逃げられないと悟った彼女は、仲間の水のニンフたちに助けを求めました。ニンフたちはその声を聞きとどけました。
パーンがシューリンクスに抱きつくと、彼女は葦の束に変わっていました。パーンは溜息をつきました。すると、その息で、葦の茎の空洞が共鳴して、美しい調べを奏でました。

パーンは、その調べの美しさと不思議にひかれました。「この葦だけは、わたしの記念品にしよう」と何本かの葦をとり、違った長さの茎を並べて笛をつくったのです。パーンはニンフの名にちなんで、葦の笛を「シューリンクス」と名づけました。

イーオー〉参照

やぎ座:Zodiac Signs
〈やぎ座〉出典:Zodiac Signs

ティタノマキアでのパーンの功績
オリュンポスの神々がティーターンたちと戦ったティタノマキアの時、パーンの一人アイギパーンがホラガイを吹き鳴らしました。それはもの凄い轟音となり、ティーターンたちはパニックを起こして逃げ出しました。ゼウスはその功績をたたえ、やぎ座として、天に上げたといいます。下半身が魚であるのは、魚に変身して海に潜り、貝殻を手に入れたときの姿であるといいます。

もう1つの説
オリュンポスの神々が巨人族と戦ったギガントマキアの時のことです。神々がナイル川沿いで宴会を開いていました。いつものように、アイギパーンは葦笛で美しい曲を奏でていました。

この時、突然、怪物の中の怪物テューポーンが現れ、驚いた神々は動物に姿を変えて逃げ出しました。パーンはナイル川に飛び込んだところ、下半身だけが魚になりました。その姿を面白がったゼウスは、やぎ座として天に上げました。

ゼウス神々の王に ティタノマキア

ゼウス完全制覇へ ギガントマキア

やぎ座2016年の星模様|石井ゆかりの12星座占い 今週の星模様

やぎ座
〈やぎ座〉